土曜日、シカゴ・スカイがミネソタ・リンクスを87-81で破る大番狂わせを演じました。しかし、試合後に最も話題となったのはスコアではなく、スカイの公式Xアカウントが投稿した痛烈な「仕返し」ツイート。「y’all ain’t beat Chicago???(まさかシカゴにも勝ててないの???)」という短い一文が、WNBA界に爆笑と共感の渦を巻き起こしました。
発端は1か月前の屈辱的な「馬鹿にされ動画」
事の発端は先月、リンクスのコートニー・ウィリアムズがポッドキャストで放った侮辱的な発言でした。ダラス・ウィングスのディジョナイ・キャリントンをゲストに迎えた際、ウィングスの1勝8敗という成績を話題にしたウィリアムズは、こう嘲笑しました。
「え、ウィングスは1勝8敗?誰に勝ったの?マジで、誰に勝ったの?シカゴ?まさかシカゴにも勝ててないの?」
当時2勝5敗だったスカイを、まるで「最弱チームのシカゴにすら勝てないなんて」と言わんばかりの口調で馬鹿にしたのです。この動画はSNSで拡散され、スカイの選手やファンの怒りを買いました。
首位チームを倒した「下剋上」の快感
皮肉なことに、ウィリアムズが所属するリンクスは18勝3敗でリーグ首位。一方のスカイは6勝13敗で東地区5位という低迷ぶり。誰もがリンクスの圧勝を予想していました。
しかし、スカイは第1クォーターから29-23とリードを奪うと、その勢いを最後まで維持。エンジェル・リースが19得点11リバウンドで8試合連続ダブルダブルを記録するなど、若手選手たちが躍動し、見事な勝利を収めました。
そして試合直後、スカイの公式アカウントが投下した「y’all ain’t beat Chicago???」のツイート。これはまさに、ウィリアムズの言葉をそのまま返す痛烈な仕返しでした。
キャリントンも爆笑「お前ら面白すぎ」
このツイートに真っ先に反応したのが、皮肉にもポッドキャストに出演していたキャリントン本人でした。
「ayoooooo nah yall funny af for this(おいおい、お前らマジで面白すぎるだろ)」
当事者であるキャリントンも、この見事な「やり返し」に笑いを隠せませんでした。
ウィリアムズの惨めな結果と広がる共感の輪
さらに皮肉だったのは、ウィリアムズ本人の成績です。過去5試合で最低の13得点、フィールドゴール成功率わずか33.3%という惨憺たる結果。大口を叩いた張本人が、最も情けない姿を晒すことになりました。
SNS上では、スカイファンだけでなく、他チームのファンからも共感の声が続々:
「最高の仕返しだ!」 「これぞスポーツの醍醐味」 「口は災いの元っていう良い例」 「スカイの中の人、有能すぎる」
リースの決め台詞「DUBS IN THE CHATTTT」もトレンド入り
エンジェル・リースは試合後、お決まりのフレーズ「DUBS IN THE CHATTTT(チャットに勝利を!)」をXに投稿。これも瞬く間にトレンド入りし、勝利の喜びをファンと分かち合いました。
ルーキーシーズンにWNBA記録となる15試合連続ダブルダブルを達成し、今季も8試合連続ダブルダブルを記録中のリース。「ミス・ダブルダブル・クイーン」の愛称を持つ彼女にとって、この勝利は特別な意味を持ちました。
舐められたチームの意地
月曜日には再びリンクスとの対戦が控えています。今度はウィリアムズも黙ってはいないでしょう。しかし、少なくともこの日、見下されたチームが見せた意地と、それを最高の形で表現したSNSチームの機転は、WNBAの新たな魅力を世界に示しました。
「リスペクトを示さない者には、コートで答えを見せる」
若きスカイが証明したのは、まさにスポーツの本質でした。そして「y’all ain’t beat Chicago???」は、2025年WNBAシーズンの名言として、長く語り継がれることでしょう。
引用:YARDBARDKER

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