ペイジ・ブッカーズ

【歴史的対決】ケイトリン・クラークvs.ペイジ・ブッカーズ、待望のWNBA初対戦が実現!「レブロンvs.ステフ」級の新たなライバル物語がついに幕開け

今日、インディアナ・フィーバーのケイトリン・クラークとダラス・ウィングスのペイジ・ブッカーズが、プロ初対戦を果たしました。かつてシェリル・スウープスとリサ・レスリーが築いた黄金時代から20年以上の時を経て、WNBAに新たなスター対決の時代が到来。試合は102-83でフィーバーが圧勝しましたが、第1クォーターに繰り広げられた両者の激しい攻防は、今後の女子バスケットボール界を変える可能性を秘めた「映画のような」展開でした。

数字が物語る「同世代最高の2人」の異次元の実力

ケイトリン・クラーク(2年目)

  • 平均16.9得点、8.6アシスト、4.9リバウンド、1.4スティール
  • 2024年新人王、オールWNBAファーストチーム選出
  • インスタグラムフォロワー:440万人

ペイジ・ブッカーズ(ルーキー)

  • 平均18.4得点、5.8アシスト、4.3リバウンド、1.8スティール
  • 2025年新人王最有力候補、オールスター・スターター選出
  • インスタグラムフォロワー:180万人
  • ルーキーとしてWNBA史上最多のオールスター投票獲得(80万5471票)

今日の試合では、クラークが14得点13アシスト5スティール(キャリアハイタイ)、ブッカーズが21得点4リバウンド4アシスト2スティールを記録。特に第1クォーターは両者ともに7得点2アシストで拮抗し、まさに「ボクシングマッチ」のような激しい展開となりました。

U16代表からの因縁、そして大学時代の頂上決戦

2人の関係は2017年のUSAバスケットボールU16代表にまで遡ります。共に金メダルを獲得し、2019年のU19ワールドカップでも再びチームメイトとして優勝。しかし、大学では宿命のライバルとなりました。

大学時代の直接対決:

  • 2021年スウィート16:コネチカット大(ブッカーズ)92-72 アイオワ大(クラーク)
  • 2024年ファイナルフォー:アイオワ大(クラーク)71-69 コネチカット大(ブッカーズ)

「私たちは親友というわけではなく、いつも話しているわけではありません。でも、私は常に彼女のファンで、サポートしてきました」とクラークは試合前に語りました。

「比較は喜びを奪う」ブッカーズが語る独自の哲学

興味深いのは、ブッカーズが「比較は喜びを奪う(Comparison is the thief of joy)」という言葉を座右の銘にしていることです。大学時代から常にクラークと比較されてきた彼女は、自分自身のレースを走ることの重要性を強調しています。

実際、2人のプレースタイルは対照的です:

  • クラーク:得点力重視、コートを曲げるような超ロングレンジ3ポイント
  • ブッカーズ:効率性重視(FG47%、FT87.5%)、守備の多様性

フィーバーのステファニー・ホワイトHCは試合後、ブッカーズについてこう評価しました。「彼女は常にニュートラルを保っています。ペース、冷静さ、意思決定。非常にニュートラルな精神状態を持っている。それが良い選手と偉大な選手の違いです」

ベッキー・ハモンHCも認める「博士レベル」の理解力

ラスベガス・エイシスのベッキー・ハモンHCは、ブッカーズのピック&ロールの理解力を「博士レベル」と評価。「信じられないほどの冷静さと成熟度を持っている。まるで永遠にこのゲームをプレーしているようだ」と絶賛しました。

一方のクラークも、ブッカーズのリーダーシップを高く評価。「彼女は確実にウィングスのリーダーです。最初の試合でも今の20試合目でも、彼女はチームの声となっています」

未来への布石:「レブロンvs.ステフ」級の新時代へ

フィーバーのホワイトHCは、この対戦を1970年代のマジック・ジョンソンvs.ラリー・バードの再来になぞらえました。「みんなはスター選手を見たがる。レブロンとステフを見るために視聴するのと同じです」

実際、両チームの状況は大きく異なります。フィーバーは昨季1勝8敗のスタートから20勝20敗でプレーオフ進出を果たし、今季は優勝候補に。一方のウィングスは6勝16敗と苦戦中ですが、ブッカーズは冷静に語ります。

「私たちが築きたいものを築くのに、ステップをスキップすることはできません。逆境は誰もが経験するもの。だからチームが優勝したとき、そこに至るまでに直面した逆境について語るのです」

エピローグ:620万フォロワーが見守る新たな黄金時代

合計620万人のインスタグラムフォロワーを持つ2人の対決は、単なる個人戦を超えた意味を持ちます。クラーク自身が語るように「一人のスーパースターである必要はない」という新しい時代。複数のスターが共存し、互いを高め合う女子バスケットボールの新時代が、まさに今、幕を開けたのです。

次回の直接対決は7月13日にインディアナで予定されています。8月のダラスでの試合は、2万人以上を収容するアメリカン航空アリーナに会場が変更されました。これは、2人の対決がいかに注目を集めているかを物語っています。

「若い才能は、今後さらに良くなっていくだけです」とクラーク。レブロンとステフのような、時代を定義するライバル関係の新章が、今まさに始まろうとしています。

引用:YAHOO!SPORTS

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