フィラデルフィア・76ersファンにとって、悪夢のようなニュースが飛び込んできました。新加入のスター、ポール・ジョージが7月14日(月)に左膝の関節鏡視下手術を受けたことが明らかになりました。
チームの発表によると、ジョージは「最近のワークアウト中に負った怪我」の治療のため手術を受け、現在はリハビリプログラムを開始。トレーニングキャンプ開始前に再評価される予定です。
エンビードと同じ医師が執刀!「ドクター・グラショウ」がフィラデルフィアの常連に
今回の手術を執刀したのは、ジョナサン・グラショウ医師。実は、この医師は今年4月にジョエル・エンビードの膝の手術も担当していました。
アダム・アーロンソン記者は皮肉を込めてツイートしています。「過去3ヶ月で、グラショウ医師は来季合計1億600万ドルを稼ぐ2人の76ers選手の左膝スコープ手術を行った」
カイル・ニューベック記者も「グラショウ医師がフィラデルフィアの常連になりつつある」とコメント。76ersにとって、この医師の名前があまりにも身近になってしまったことは、決して良い兆候ではありません。
「単なるクリーンアップ」の情報も…過去の怪我歴が不安を増幅
ニューベック記者によると、ジョージの怪我に詳しい情報源は「これは基本的に関節鏡視下のクリーンアップで、主要な靭帯は関与していない」と語っています。
しかし、ジョージの怪我歴を振り返ると、楽観視はできません:
ポール・ジョージの近年の怪我歴:
- 2023年:ルー・ドートとの接触で右膝を負傷
- 昨秋(76ers加入後):左膝を複数回過伸展
- そして今回:ワークアウト中に左膝を負傷
ロー・マレー記者は、ジョージが昨秋に何度も左膝を過伸展させていたことを指摘。今回の手術が必要になった背景には、繰り返されたダメージの蓄積があった可能性があります。
「カンファレンスファイナルが最低ライン」プレッシャーの中での負傷
元NBA選手のケンドリック・パーキンスは、先日のYouTubeで76ersへの期待を語っていました。
「エンビードとポール・ジョージは、NBA全体で最もプレッシャーがかかっている2人だ。もう言い訳は聞きたくない。やり遂げなければならない。タイリース・マキシー、ポール・ジョージ、ジョエル・エンビードのビッグ3で、カンファレンスファイナルが最低ラインだ」
このような高い期待の中で起きた今回の負傷。プレッシャーが選手に与える影響は計り知れません。
ジョージ自身は前向き!若手VJ・エッジコムを「若きジミー・バトラー」と絶賛
興味深いことに、手術の数日前、ジョージはクリッパーズのサマーリーグを観戦し、76ersの新人VJ・エッジコムについて熱く語っていました。
「彼には闘犬の魂がある。彼を見ていると、若い頃のジミーを見ているようだ。ジミーのように動く。ミッドレンジでの執念も似ている。ジミーに似た要素をたくさん持っているから、間違いなく良い選手になるだろう」
この前向きな姿勢は、ジョージが手術を深刻に捉えていないことを示唆しているのでしょうか。それとも、チームメイトを鼓舞するリーダーシップの表れなのでしょうか。
76ersの「呪い」は続くのか?健康面での不安が最大の敵
76ersは近年、主力選手の怪我に悩まされ続けています:
76ersの怪我の歴史:
- ジョエル・エンビード:毎シーズンのように怪我で離脱
- ベン・シモンズ:メンタルと身体の問題で長期離脱(現在はトレード済み)
- ジェームズ・ハーデン:加入後もコンディション不良(現在はトレード済み)
- そして今回のポール・ジョージ
4年2億1200万ドルという巨額契約でジョージを獲得した76ersですが、34歳という年齢と怪我歴を考えると、この投資がリスキーだったことは否めません。
トレーニングキャンプまでの回復は可能か?
チームの発表では「トレーニングキャンプ開始前に再評価」とされていますが、実際の復帰時期は不透明です。
通常、関節鏡視下手術後のリハビリ期間は:
- 軽度のクリーンアップ:4-6週間
- 中程度の処置:6-8週間
- 重度の場合:3ヶ月以上
トレーニングキャンプは通常9月下旬に開始されるため、約2ヶ月半の猶予があります。「単なるクリーンアップ」という情報が正しければ、開幕には間に合う可能性が高いでしょう。
しかし、カート・ヘリン記者が指摘するように「ジョージと彼の健康に関しては、何も確実なことは感じられない」というのが、多くのファンの本音かもしれません。
今後の注目ポイント:
- リハビリの進捗状況
- トレーニングキャンプへの参加可否
- エンビードとの連携構築の時間
- 開幕戦への出場可能性
76ersの2024-25シーズンは、始まる前から暗雲が立ち込めています。エンビード、マキシー、ジョージのビッグ3が健康でプレーできる時間がどれだけあるのか。それが、チームの成功を左右する最大の要因となりそうです。
引用:HOOPSHYPE

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