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シカゴ・スカイのエンジェル・リースが、WNBAでちょっとした「記録」を作ってしまいました。それは誰も望まない種類の記録。なんと、今季わずか21試合でテクニカルファウルを6回も取り、リーグ最多となっているのです。
WNBAの規定により、8回のテクニカルファウルで自動的に1試合の出場停止処分(無給)となります。つまり、リースはあと2回で強制的にコートから離れることになってしまうのです。
すでに1800ドルの罰金!増額システムで財布も大打撃
リースが支払った罰金の内訳を見ると、WNBAの厳しい姿勢がよく分かります:
罰金の累積システム:
- 1〜3回目:各200ドル(計600ドル)
- 4〜6回目:各400ドル(計1200ドル)
- 現在までの合計:1800ドル
さらに8回目以降は罰金額が大幅に跳ね上がり、10回目、12回目、14回目…と偶数回ごとに追加の出場停止処分も科されます。
最新のテクニカルファウルは7月8日のワシントン・ミスティクス戦で、シャキーラ・オースティンとのダブルテクニカルでした。
好成績の裏で見え隠れする「感情のコントロール」問題
皮肉なことに、リースの個人成績は素晴らしいものです:
2025年シーズンのスタッツ:
- 平均14.0得点(シュート成功率44.6%)
- 平均12.6リバウンド(リーグトップ)
- 2年連続オールスター選出
特にリバウンドではリーグをリードしており、チームの7勝14敗という苦しい成績の中で孤軍奮闘しています。しかし、その情熱が時に裏目に出てしまっているのです。
他にも危険水域の選手が!オースティン5回、グレイ4回
リースだけではありません。出場停止の危機に瀕している選手は他にもいます:
テクニカルファウル上位選手:
- エンジェル・リース(シカゴ):6回
- シャキーラ・オースティン(ワシントン):5回(18試合)
- アリッシャ・グレイ(アトランタ):4回
オースティンは18試合で5回と、試合あたりの頻度ではリースを上回るペース。このままでは複数の選手が出場停止になる可能性があります。
44試合制への移行で救われた?昨季なら既に出場停止
実は、リースはある意味でラッキーでした。昨シーズンまでは40試合制で、7回のテクニカルファウルで出場停止でした。しかし今季から44試合制に移行したことで、基準が8回に引き上げられたのです。
もし昨季のルールが適用されていたら、リースは既に出場停止処分を受けていたことになります。
オールスター戦でクラークと対戦!その前に冷静さを取り戻せるか
7月20日(土)午後8時30分から、インディアナポリスで行われるWNBAオールスター戦。リースはナフィーサ・コリアーチームの一員として、ケイトリン・クラーク率いるチームと対戦します。
大学時代からライバル関係にある二人の対戦は大きな注目を集めていますが、リースがそこまでに冷静さを取り戻せるかが鍵となります。
残念ながら、スカイの次戦となる7月17日のアトランタ・ドリーム戦は、脚の怪我で欠場が決定。これは怪我の功名で、テクニカルファウルのリスクを避けられることになりました。
チーム低迷のフラストレーションが原因か
スカイの7勝14敗という成績は、リースのような競争心の強い選手にとって耐え難いものでしょう。チームの低迷がフラストレーションとなり、それが感情的なプレーにつながっている可能性があります。
リースは間違いなくWNBAの新時代を担うスター選手の一人です。その情熱とエネルギーは、多くのファンを魅了しています。
残り23試合。リースがこの危機をどう乗り越えるか。それは彼女の成長を測る重要な指標となるでしょう。テクニカルファウル8回という崖っぷちで、果たして踏みとどまることができるのか。
オールスター戦での華やかな舞台の前に、まずは自分との戦いに勝たなければなりません。
引用:YAHOO!SPORTS

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