ロサンゼルス・レイカーズのブロニー・ジェームズが、ついにその才能の片鱗を見せ始めました。
7月15日(月)、ラスベガスで行われたサマーリーグのクリッパーズ戦で、ブロニーはチーム最多の17得点を記録。試合開始早々に3ポイントシュートを決めると、レイカーズの最初の18得点のうち10得点を一人で叩き出すという圧巻のパフォーマンスを披露しました。
目次
驚異の効率性!60%のFG成功率で批判を黙らせる
この夜のブロニーのスタッツラインは、彼の成長を如実に物語っています:
対クリッパーズ戦の成績:
- 17得点(チーム最多)
- シュート成功率60%(10本中6本成功)
- 3ポイント成功率60%(5本中3本成功)
- 5リバウンド、5アシスト
- プラスマイナス+5(チーム最高タイ)
67-58でクリッパーズに敗れはしたものの、ブロニーの存在感は際立っていました。3ターンオーバーはあったものの、効率的な得点と堅実なプレーメイクで、チームを牽引しました。
昨年との劇的な違い!FG成功率32.7%→44.8%への飛躍
最も注目すべきは、昨年のサマーリーグとの比較です。
ルーキーイヤー(2024年)のサマーリーグ成績:
- フィールドゴール成功率:32.7%(52本中17本)
- 3ポイント成功率:13.0%(23本中3本)
2年目(2025年)のサマーリーグ成績:
- フィールドゴール成功率:44.8%
- 3ポイント成功率:31.3%
- 平均13得点、3.3アシスト、2.7リバウンド(ラスベガス3試合)
この数字の改善は、単なる偶然ではありません。ブロニーが1年間でどれだけ成長したかを物語る確かな証拠です。
ドラフト1位フラッグとの直接対決でも存在感
7月11日(木)には、今年のドラフト1位指名のクーパー・フラッグとの注目の対戦もありました。2003年のレブロン以来最年少の全体1位となったフラッグのデビュー戦で、ブロニーは試合開始から5点連続で決め、しかもその両方がフラッグを相手にした得点でした。
身長6フィート2インチ(約188cm)と決して大きくないブロニーですが、6フィート7インチのウイングスパンと215ポンド(約97kg)の体格を活かし、より大きな選手とも互角に渡り合っています。
「3&D」プレーヤーへの道筋が見えてきた
レイカーズはブロニーにより多くのボールハンドリングを任せており、ピック&ロールでのオフェンス組み立てで成功を収めています。
しかし、NBAで役割を獲得するためには、やはり「3&D」(3ポイントシュートとディフェンス)プレーヤーとしての完成度が鍵となります。現時点では、ディフェンス面が3ポイントシュートよりも進んでいる状況です。
父レブロンの「窓」が閉まりつつある中でのプレッシャー
ブロニーには、もう一つの重圧もあります。父レブロンのレイカーズでの「優勝への窓」が徐々に閉まりつつあることです。
報道によると、レイカーズはレブロンに契約延長オファーを出していないとも言われており、ブロニーにとっては父と同じチームでプレーする時間が限られている可能性があります。
ブロニーの今シーズンの実績:
- NBA27試合出場
- Gリーグでは39得点の試合も記録
- 着実な成長曲線を描く
チーム内での立ち位置と今後の展望
興味深いことに、レイカーズのサマーリーグで最も注目を集めているのは、実はブロニーだけではありません。
- コール・スワイダー(26歳):印象的なシュート力
- ダリウス・ベイズリー(25歳):多様な守備力でロールプレーヤー候補
これらの選手と比較すると、20歳のブロニーにはまだ発展途上の部分があります。しかし、それは同時に成長の余地が大きいことも意味しています。
最近2試合で平均15.5得点!確実に「何か」を掴んでいる
直近2試合でのブロニーの成績は特に目を引きます:
- 平均15.5得点
- 4アシスト
- 3リバウンド
- 3.5ターンオーバー
ターンオーバーの多さは課題ですが、得点とアシストの数字は、彼が確実に「何か」を掴みつつあることを示しています。
カリフォルニアクラシックでは、マイアミ・ヒート戦で豪快なダンクを決めて10得点を挙げる一方、サンアントニオ・スパーズ戦では2得点に終わるなど、まだ安定感には欠けます。
しかし、この浮き沈みこそが若い選手の成長過程そのもの。重要なのは、確実に上向きのトレンドを示していることです。
ブロニーが証明しつつあること:
- プレッシャーの中でも成長できる精神力
- NBAレベルで通用する身体能力
- ゲームメイカーとしての可能性
- 改善への意欲と実行力
「レブロンの息子」というレッテルは、時に重荷となり、時に動機となります。ブロニー・ジェームズは今、その両方を力に変えて、自分自身のバスケットボール人生を切り開こうとしています。
2年目のサマーリーグで見せた成長は、単なる始まりに過ぎません。本当の勝負は、これからです。
引用:YAHOO!SPORTS

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