NBA殿堂入りセンター、シャキール・オニールが元NFLクォーターバックのロバート・グリフィン3世(RG3)に対し、衝撃的な警告を発しました。
「RG3、俺の娘のエンジェル・リースについてもう一度サルの投稿をしたら、お前の顔面を殴るからな。わかったか。もう十分だ」
ポッドキャスト「Off The Record」で語られたこの発言は、WNBAを巡る有害な議論に終止符を打つための、シャックなりの最終手段でした。
問題の発端:人種差別的な画像を拡散したRG3
事の発端は、RG3がエンジェル・リースのNBA 2K26カバー画像の人種差別的な編集版をリポストしたことでした。RG3は「人種差別を批判するため」と主張しましたが、結果的に有害な画像を拡散することになり、大きな批判を浴びました。
LSU出身で、リースの先輩でもあるシャックは、これに激怒。彼女のメンターとして、明確な立場を示したのです。
「お前は仕事もあるし、ポッドキャストもある。俺のエンジェル・リースを放っておけ。俺が彼女に電話して『反応するな』と言ってるんだ。もうやめろ。これが最後の警告だ」
「彼女はストリートの出身だ」シャックが明かすリースの素顔
シャックは、リースが決して弱い人間ではないことも明かしました。
「彼女は全然ソフトじゃない。彼女はストリートの出身だ。でも俺は言ってるんだ。『お前は美しい。こんなバカどもに関わるな』って。なぜなら彼(RG3)はバカだから」
さらにシャックは、RG3の立場についても痛烈に批判しました。
「お前がそんなことを言う資格(G14クラシフィケーション)すらない。リサ・レスリーが言うなら、もっと尊重するよ。それは彼女たちのカテゴリーだから。他人のカテゴリーに入るな」
クラークとリースの「対立」は作られたもの?
リースとケイトリン・クラークの「ライバル関係」は、大学時代から続くストーリーとしてメディアで大きく取り上げられています。しかし、両選手は「コートを離れれば、いかなる敵意もない」と繰り返し主張しています。
にもかかわらず、RG3を含む一部のメディア関係者は、二人が互いを憎んでいるという物語を押し進め続けています。
シャックは、この状況についても言及しました。
「それは本当の憎しみじゃない。この国で実際に起きていることを見回してみろ。それが憎しみだ。これはスポーツだ。俺はお前を好きになる必要はない」
「俺が彼女の保護者だ」シャックの強い決意
シャックの発言で最も印象的だったのは、リースに対する保護者としての強い責任感でした。
「その小さな女の子をいじめるな。なぜなら、俺が彼女の保護者だから。今度は俺をいじめてみろ。俺をいじめたら、お前の顔面を殴るからな」
この発言は、単なる脅しではなく、若い選手を守ろうとする先輩アスリートの強い意志の表れでしょう。
RG3の反応は?そして今後の展開
記事執筆時点で、RG3からの公式な反応はありません。
CBSスポーツの記者は皮肉を込めて書いています。「個人的に、もし私がシャックから『顔を殴る』と脅されたら、単純にその行為をやめるだろう。RG3がこの警告に従うかどうか、見守ることにしよう」
この騒動が示すもの:
- WNBAを巡る有害な議論の深刻さ
- 元アスリートによる現役選手への不適切な介入
- メンターの役割と責任
- SNS時代のスポーツメディアの問題点
スポーツ界に必要な「保護者」の存在
シャックの行動は賛否両論を呼ぶでしょう。暴力的な表現は決して褒められたものではありません。
しかし、若い選手たちが不当な批判や有害な議論の標的になっている現状で、彼らを守る存在が必要なのも事実です。特に女子スポーツは、男子スポーツ以上に不当な扱いを受けることが多く、誰かが声を上げる必要があります。
シャックは最後にこう締めくくりました。
「お前の人生でやってきたすべてのことが、結局ポッドキャストで記憶されるなんて恥ずかしいことだ。それはお前がそんなに偉大じゃないってことを物語ってる。俺は『シャックの大きなポッドキャスト』で記憶されたくない」
元NFLスターから「炎上系ポッドキャスター」になってしまったRG3への、これ以上ない皮肉でした。
WNBAの健全な発展のためには、選手たちを不当な攻撃から守り、純粋にバスケットボールを楽しめる環境を作ることが必要です。シャックの方法が正しいかどうかは別として、その思いは多くの人に伝わったのではないでしょうか。
引用:CBSSPORTS

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