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【崩壊】76ersの悪夢再び!ポール・ジョージが膝手術…エンビードと共に「2億ドルの街着コンビ」と化す

フィラデルフィア・76ersに、またしても悪夢が訪れました。

7月15日、チームはポール・ジョージが左膝の関節鏡視下手術を受けたことを発表。最近のワークアウト中に負傷したというこの怪我により、35歳のジョージは新シーズン開幕を万全の状態で迎えられない可能性が出てきました。

昨季わずか41試合しか出場できなかったジョージ。4年2億1200万ドルという巨額契約の初年度は、まさに「災害級」の失敗に終わりました。そして今、The Big Numberポッドキャストでは「76ersはエンビードとジョージの両方を放出すべきか?」という議論まで巻き起こっています。

衝撃の数字「15」ビッグ3が揃ったのはたった15試合

ポッドキャストのホスト、トム・ハバーストローとダン・デヴァインが注目した数字は「15」。これは昨季、エンビード、ジョージ、タイリース・マキシーの「ビッグ3」が揃ってプレーした試合数です。

76ersビッグ3の出場記録:

  • ジョエル・エンビード:19試合(その後シーズン終了)
  • ポール・ジョージ:41試合(3月に注射治療でシーズン終了)
  • タイリース・マキシー:52試合(腰と指の負傷)
  • 3人揃った試合:わずか15試合

この数字が物語るのは、単なる不運ではありません。構造的な問題です。

ジョージの負傷履歴:もはや「健康な時期」を探す方が難しい

ジョージの昨季を振り返ると、まるで医療カルテを読んでいるようです:

2024-25シーズンの負傷歴:

  1. プレシーズン:左膝過伸展(開幕5試合欠場)
  2. 11月:同じ左膝を再び過伸展(3試合欠場)
  3. 1月:左小指腱損傷(スプリント装着でプレー)
  4. 2月:オールスター前の5試合連続で鎮痛注射
  5. 3月:左鼠径部と左膝に注射(シーズン終了)

そして今回、オフシーズンのワークアウト中にまた左膝を負傷。NYU-ランゴーン・スポーツメディスン整形外科センターのジョナサン・L・グラショウ医師が手術を執刀しました。

平均16.2得点…過去10年で最悪の成績

さらに衝撃的なのは、ジョージの成績です:

2024-25シーズンの成績:

  • 平均16.2得点(過去10年で5点以上低い)
  • 5.3リバウンド
  • 4.3アシスト
  • 出場41試合(過去6年で5回目の60試合未満)

20.8得点というキャリア平均を大きく下回るこの数字は、単なる不調では説明できません。痛み止めの注射を打ちながらプレーし、複数の怪我を抱えた状態では、本来の力を発揮できるはずがありません。

「若手中心への転換を」議論される究極の選択

The Big Numberでは、さらに踏み込んだ議論が展開されました。「76ersはエンビードとジョージの両方をトレードし、マキシーとVJ・エッジコムを中心とした若手主体のチーム作りに舵を切るべきではないか?」

76ersの有望な若手たち:

  • タイリース・マキシー(24歳):オールスター選出
  • VJ・エッジコム(新人):将来性豊かなガード
  • ジャレッド・マケイン:シューティング能力に期待
  • クエンティン・グライムズ:インパクトのあるロールプレーヤー

確かに、これらの若手を中心に再建する方が、長期的には賢明かもしれません。

チーム成績23勝44敗…エンビードのプラスマイナスは?

昨季の76ersは23勝44敗という惨憺たる成績でシーズンを終えました。最後の21試合で17敗という崩壊ぶりは、もはやプレーオフを狙うチームのそれではありませんでした。

皮肉なことに、チームはドラフト指名権を守るため(トップ6プロテクト)、実質的に「タンク」モードに入っていました。結果、リーグワースト6位タイの成績で、63.9%の確率で指名権を維持できる位置につけました。

「2億ドルの街着コンビ」という残酷な現実

ポール・ジョージは今後3年間で平均5410万ドルを稼ぎます。エンビードも同様に巨額契約を抱えています。しかし、二人合わせて昨季60試合しか出場していません。

「街着」(ストリートクローズ)とは、試合に出られずベンチで私服を着ている選手を指す言葉。76ersファンにとって、この「2億ドルの街着コンビ」は悪夢でしかありません。

ポッドキャストを休止してまで…それでも改善なし

ジョージは2月末、自身のポッドキャスト「Podcast P with Paul George」を休止すると発表しました。

「私は最も健康的ではなかった。だから、体をできるだけ健康にするために多くの作業を行っている。ここにいることに集中し、物事を好転させようとしている」

しかし、その努力も実らず、シーズンは早期終了。そして今、また新たな手術です。

ビール獲得でクリッパーズが勝ち組に?

皮肉なことに、同じポッドキャストではブラッドリー・ビールのクリッパーズ移籍も話題になりました。ジョージの古巣であるクリッパーズは、低コストでビールを獲得。一方、76ersは巨額契約で縛られたジョージと共に沈んでいます。

今後の選択肢:

  1. このまま我慢して健康を祈る
  2. ジョージをトレード(ただし価値は大幅減)
  3. エンビードも含めた完全再建
  4. 若手中心への段階的移行

どの道を選んでも、茨の道であることは間違いありません。

「フィラデルフィアのファンはエンビードがトレードされたら暴動を起こすか?」という問いかけもありましたが、現状を見れば、むしろ解放される気持ちの方が強いかもしれません。

76ersの「プロセス」は、最悪の形で終わりを迎えようとしています。そして今、新たな「プロセス」を始める時が来たのかもしれません。

35歳のポール・ジョージ。彼のNBA16年目のシーズンは、リハビリから始まることになりました。果たして、フィラデルフィアで輝く日は来るのでしょうか。それとも、これが「2億ドルの失敗」として記憶される契約となるのでしょうか。

答えは、時間だけが知っています。

引用:YAHOO!SPORTS

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