ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズを巡る様々な憶測が飛び交う中、ついに明確な答えが出ました。
The Athleticの報道によると、レブロンはレイカーズとバイアウトやトレードについて一切話し合っておらず、トレーニングキャンプに参加する予定であることが明らかになりました。これにより、NBA23年目のシーズンを前に、彼がフランチャイズを去るのではないかという噂は終息することになりそうです。
5260万ドルのオプション行使も…くすぶり続けた不満説
6月、レブロンは2025-26シーズンの5260万ドル(約79億円)の契約オプションを行使しました。通常であれば、これで残留は確定的となるはずでした。
しかし、いくつかの不穏な兆候がありました:
疑念を生んだ要因:
- レブロンが1年延長を要求しなかった(過去には恒例だった)
- レイカーズ側も延長オファーを出さなかった
- チーム売却について事前通知がなかった
- ルカ・ドンチッチ中心のチーム作りへのシフト
特に最後の点は重要です。2月の衝撃的なトレードでドンチッチを獲得して以来、レイカーズの軸は明らかに26歳のスロベニア人スーパースターに移っています。
リッチ・ポールの意味深発言「レブロンにとって何がベストか」
エージェントのリッチ・ポールの発言も、憶測に拍車をかけました。
「レブロンはレイカーズが将来に向けて構築していることを理解している。同時に、彼はチャンピオンシップを争いたいとも思っている。現在勝ちながら将来の準備をすることの難しさを理解している。私たちは、この人生とキャリアの段階でレブロンにとって何がベストかを評価したい」
この発言は、レブロンとレイカーズの間に溝があることを示唆するものとして受け取られました。
なぜ今、残留が確実視されるのか?3つの理由
しかし、実際にはレブロンがレイカーズを去る兆候はありません。その理由は:
1. 優勝を狙える戦力 レブロンとドンチッチのデュオは、それだけでチームを優勝候補にするのに十分です。キャリアの晩年に差し掛かったレブロンにとって、優勝を争いたいという欲求は満たされるでしょう。
2. 息子ブロニーの存在 ブロニー・ジェームズもレイカーズに在籍しており、父子共演という歴史的な瞬間を実現できる可能性があります。
3. ロサンゼルスでの生活基盤 レブロンはLAに深く根を下ろしており、ビジネス面でも映画産業への関与など、バスケットボール以外の活動も活発です。
レイカーズの「二正面作戦」は成功するか?
レイカーズは難しい舵取りを迫られています。40歳のレブロンで今を戦いながら、26歳のドンチッチで未来を築く。この「二正面作戦」は簡単ではありません。
報道によると、ドンチッチは今オフシーズン中に大型延長契約を結ぶ見込みで、複数年にわたってチームの中心となることが保証されます。一方、レブロンは年齢的にそのような約束はできません。
レイカーズの課題:
- 2人のスーパースターの共存
- 役割分担の明確化
- 将来への移行計画
- 現在の競争力維持
「フランチャイズの顔」でなくなることへの適応
多くの憶測は、レブロンがもはやフランチャイズの中心人物でないことをどう受け止めるか、という疑問から生まれています。
しかし、レブロン自身は何も不満を示していません。彼が不満であることを示す言動は一切なく、すべては外部の推測に過ぎないのです。
23年目のシーズンへ「いつも通り」の準備
結局のところ、レブロンは契約オプションを行使し、2025-26シーズンもレイカーズの一員です。噂にもかかわらず、彼にとってはリーグ23年目のシーズンに向けて「いつも通り」の準備をすることになりそうです。
今後の注目ポイント:
- トレーニングキャンプでの様子
- ドンチッチとの関係性
- プレシーズンでの役割
- メディアデーでの発言
レブロンがトレードやバイアウトを求めていないという報道は、レイカーズファンにとって大きな安心材料となるでしょう。少なくとも来シーズンは、レブロンとドンチッチという夢のデュオを見ることができそうです。
しかし、これが最後のシーズンになる可能性も否定できません。だからこそ、ファンは一試合一試合を大切に見守る必要があるのかもしれません。
40歳という年齢でも最高レベルでプレーし続けるレブロン。彼の偉大なキャリアがレイカーズでどのような終章を迎えるのか、世界中が注目しています。
引用:YAHOO!SPORTS

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