2025年7月20日、ラスベガスから届いたビッグニュースが日本中を駆け巡りました。河村勇輝が、名門シカゴ・ブルズと2WAY契約を正式に締結。わずか5フィート8インチ、172cmの日本人PGがアメリカでどんな伝説を生むのか。契約成立に至るまでの人間ドラマ、現地SNSで巻き起こる“YUKIMANIA”、そしてブルズ・NBAの今後まで――「知らなかった!」がたくさん詰まった最新スポーツブログをお届けします。
サマーリーグで「歴史を書き換える」――20得点10アシストの衝撃
「契約の決め手は、間違いなくラスベガス・サマーリーグだ」。バスケファンならこの一ヵ月、河村の活躍から目が離せなかったはずです。5試合で平均10.2得点、6.2アシスト、2.2スティール、3P成功率41.7%。最終戦ユタ・ジャズ戦の20得点10アシスト6本3Pは、現地実況が「Yuki Magic!」と絶叫するほどのインパクトでした。
特筆すべきはその内容です。ノールックやビハインドザバックといったトリッキーなパスを連発し、ゲームの流れを一人で変えたシーンが複数。ハイライト動画はNBA・ブルズ公式SNSで何度も再生され、試合後には「#SignYuki」「#YukiMania」といったハッシュタグが英語・日本語・中国語まで飛び交いました。
ファン・現地記者・数多くのNBA関係者が「契約を勝ち取るべき」と声を揃え、ブルズは既存の2WAY契約枠を再編成してまでオファー。全米で市場価値が急上昇する一方、今回の決断は内外で大きな反響を呼びました。
桁外れの「実績の裏付け」――Bリーグ、代表で築いた信頼とデータ
河村の挑戦は偶然や夢物語ではありません。国内Bリーグでは、2022-23シーズンにMVP・新人王・アシスト王を史上初の同時受賞。横浜BCでは20.9得点8.1アシスト(FG41.6%、3P31.8%)の圧倒的な記録を残しています。代表キャリアでも、2023ワールドカップ・フィンランド戦25得点9アシスト、2024パリ五輪ではフランス戦で29得点――世界舞台で“本物”であることを見せつけました。
2024-25はNBAメンフィス・グリズリーズで22試合(平均1.6得点0.9アシスト)と、数字自体は限られた役割。しかしGリーグ(メンフィス・ハッスル)では31試合12.7得点8.5アシスト(アシスト/ターンオーバー比3.07)という精度と存在感。NBAロスターに「使いたい」と言わせるだけの数字と、実際にコートで“流れ”を作れる力が合わさっています。
さらに日本代表でも、どのチームでも核となるPGとして起用され、選手・指導者・ファン問わず信頼を勝ち取ってきた背景があります。この「どこに行ってもフロアリーダーになれるキャラクター」が、米国チームスタッフの心を動かすポイントになっています。
現地&SNSで絶賛の嵐!「ユキマニア」はこうして始まった
契約発表前後、現地SNSは“YUKIMANIA”の言葉通りお祭り状態に。ブルズの若手スター、マタス・ブゼリスは「この男は本物。サイズじゃなく心で戦う」とコメント。ノア・エセンゲやラックラン・オルブリッチも現地メディアのクロストークで「ユウキのパスは最高にクレイジー」「良いプレーを見ると自然と笑顔になれる」と絶賛しました。
また、NBCやESPNのアナリストも「サマーリーグ最高のパサー」「自分にしかできないゲームメークで相手を翻弄している」と言及。X(旧ツイッター)やRedditでも、「ブルズに必要なのはユキ」「これだけ身長でハンディを乗り越えてNBAにいるのは凄い」といった声で溢れました。
最も熱いのは現地ファン。「Sign Yuki!」を掲げたプラカードや、日本語で応援するグループも登場。ブルズのユニフォーム売上に早くも変化が出始め、アメリカ大手メディアが続々と特集記事を出しています。
2WAY契約のリアルとブルズでの展望――「本契約」への道は?
今回の2WAY契約は、NBA本体だけでなく傘下Gリーグ・ウィンディシティ・ブルズでの活躍も宿題。NBA50試合までロスター登録可能、シーズン中盤以降で抜擢の可能性は十分です。2WAY契約の平均年俸は約636,000ドルで、Gリーガーの数十倍という破格の条件です。
ブルズは“得点型”をリリースし、河村に「パスファーストPG役」を期待。NBAチームは主力PGにケガが出れば即1軍昇格のルートも。本人は「本契約を目指して努力を続ける」と強い意欲を語りました。
課題も明確です。今季サマーリーグでシュートは41.7%、ただしこれをシーズン通して継続する必要があります。また、NBAトップクラス相手の守備対応、ハードなフィジカルと連戦での持久力――これらが安定しはじめれば、「ブルズ発のプレーメイクPG」として一軍定着のチャンスは大いに残っています。
今後の展開と社会的インパクト――日本人ガードのロールモデルへ
河村のブルズ入りは単なる個人の快挙ではありません。米国のバスケマーケットにも大きなインパクト。SNS拡散・来場者増・グッズ販売の経済効果、日本市場の注目度など、多面的な価値を生む存在です。ここに「体格の壁を頭脳と技術で乗り越える」日本人PG像が加わり、世界のバスケ文化にまた一つ新しいトレンドが加わりました。
ファン目線で見ても、河村のひたむきな努力や“やられたらやり返す”勝負根性、どこでも仲間に溶け込めるコミュニケーション力など、人間ドラマとしても共感度が高いはずです。SNSでは「バスケやってる子供に夢をくれた」「YUKIMANIAは次のチャレンジの合図」といった声も後を絶ちません。
おわりに
2025年7月20日の“現地契約”は単なる偶然でも話題先行でもなく、河村自身が1年半かけて積み上げてきた地道なアピールと、最後に爆発的な実力で勝ち取ったご褒美。「知らなかった!」という情報を全部詰め込んで、これからの現地レポにぜひご注目ください。小さな巨人がどんな物語をNBA、シカゴにもたらすのか。これから新しい歴史が始まります。

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