ロサンゼルス・レイカーズが土曜日、ガードのシェイク・ミルトンをウェイバーにかけると発表しました。2024-25シーズンに30試合に出場したミルトンの短いレイカーズ時代に幕が下ろされることとなりました。この動きは、ベテランガードのマーカス・スマート獲得に向けたサラリーキャップ整理の一環とみられ、レイカーズの今後の動向に大きな注目が集まっています。
27歳のミルトンは、12月29日にブルックリン・ネッツからトレードで獲得されたばかりでした。レイカーズでは平均11.5分の出場時間で、3.9得点、1.8リバウンド、1.3アシストを記録していました。
300万ドルの保証契約を回避!レイカーズの戦略的な決断
ミルトンの解雇タイミングは極めて戦略的でした。彼の2025-26シーズンの300万ドル契約は、7月20日を過ぎると完全保証になる予定でした。レイカーズはその期限前に彼を解雇することで、この保証を回避し、サラリーキャップに余裕を作り出したのです。
さらに、レイカーズはジョーダン・グッドウィンも解雇する予定です。これにより、NBAの第一ラグジュアリータックスラインを下回り、スマート獲得のためのスペースを確保することができます。
2024-25シーズン全体では、ミルトンはネッツとレイカーズ合わせて57試合に出場し、平均5.5得点、1.8リバウンド、1.8アシストを記録。フィールドゴール成功率45.3%、3ポイント成功率35.8%という堅実な数字を残していました。
NBA記録保持者の意外な放出
2018年のNBAドラフトで全体54位指名を受けたミルトンは、ダラス・マーベリックスに指名された後、すぐにフィラデルフィア・76ersにトレードされました。7年間のNBAキャリアで359試合(うち47試合は先発)に出場し、キャリア平均は18.7分の出場で8.1得点、2.2リバウンド、2.4アシストを記録しています。
驚くべきことに、ミルトンは2020年3月に3試合連続で13本の3ポイントシュートを成功させ、NBA記録をタイ記録しています。また、2020年3月1日のクリッパーズ戦ではキャリアハイの39得点、2023年4月7日のホークス戦では自己最多の16アシストを記録するなど、爆発力も持ち合わせていました。
彼はこれまで76ers、ミネソタ・ティンバーウルブズ、デトロイト・ピストンズ、ニューヨーク・ニックス、ブルックリン・ネッツ、そしてレイカーズの6チームでプレーしてきました。
マーカス・スマート加入でレイカーズの守備力は劇的向上か
ミルトンは現在、制限なしフリーエージェントとなり、どのチームとも契約可能です。彼の経験とベンチからの貢献能力を考えると、デプスやプレーメイキングを求めるコンテンダーチームからの関心を集める可能性があります。
一方、レイカーズはスマートの獲得により、守備面での大幅な強化が期待されます。元DPOYのスマートは、レイカーズのプレーオフ進出への鍵となる可能性を秘めています。
SMU大学時代には2017年と2018年にセカンドチーム・オールAACに選出され、新人シーズンにはAACオールルーキーチームにも名を連ねたミルトン。その実力は確かなものがあるだけに、次の移籍先での活躍も期待されます。
レイカーズのこの大胆な動きが、チームの運命をどう変えるのか。マーカス・スマートの加入が正式発表される日も近いと見られ、NBA界の注目はレイカーズに集まっています。

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