2025年NBAドラフトで最大のサプライズが起きました。中国人センターのヤン・ハンセンが、ほぼ全員の予想を裏切って全体16位でポートランド・トレイルブレイザーズに指名されたのです。身長213cm(7フィート1インチ)でありながら3ポイントシュートを打ち、ガードのようなパスを繰り出すこの「未知の怪物」に、NBA関係者も困惑を隠せません。今回は、新人王候補クーパー・フラッグを含む2025年ルーキークラスの5大疑問を徹底分析します。
疑問1:マブスのクーパー・フラッグは30代ベテラン軍団とうまくやれるのか?
ダラス・マーベリックスは奇妙な状況にあります。アンソニー・デイビス、カイリー・アービング、クレイ・トンプソンという全員30代のスター選手を擁しながら、12月まで18歳のフラッグをどう組み込むのか。
フラッグの能力:
- 身長203cm(6フィート8インチ)の万能型フォワード
- 攻守両面で即戦力級の実力
- リバウンド、トランジション、得点すべてで貢献可能
マブスが今すぐ優勝を狙うにせよ、数年後を見据えるにせよ、フラッグがほぼオールスターレベルの活躍をする必要があります。幸い、彼は近年のNBAに入ってきたフォワードの中で最も完成度が高く、開幕初日からハイレベルなスターターとして機能するでしょう。
疑問2:ネッツの大量指名(4人)から誰か「化ける」選手は出るか?
ブルックリン・ネッツは1巡目だけで実質的に新しいスタメンを作り上げました:
- エゴール・デニム(8位):19歳、203cmのガード。ややリーチだが将来性あり
- ノーラン・トラオレ(フランス代表):細身でシュートは未完成
- ドレイク・パウエル:運動能力の怪物だが、総合力は発展途上
- ダニー・ウルフ(ミシガン大、211cmセンター):完成度は高いが天井は見えている
意外にも、最も即戦力になりそうなのはベン・サラフ(イスラエル出身、198cm)。左利きのガード/ウィングで、パスセンスと積極的なリムアタックが武器。シュートが改善されれば、確実に「何か」がある選手です。
疑問3:スパーズのディラン・ハーパーはPG過多の中でどんな役割を?
ビクター・ウェンバンヤマのルーキーシーズンにはまともなPGがいなかったスパーズ。今やPGが多すぎる問題を抱えています:
- デアロン・フォックス
- ディラン・ハーパー(ドラフト2位)
- ステフォン・キャッスル
ハーパーのスペック:
- 身長198cm、ウィングスパン208cm
- リムへのプレッシャーとピック&ロールからのパスが得意
- フォックスと似たプレースタイル
この「似ている」ことが逆に利点になる可能性があります。フォックスでもハーパーでも同じシステムで運用できるため、多くのチームのようにセカンドユニット用に戦術を変更する必要がありません。
疑問4:ユタ・ジャズのエース・ベイリーは「空っぽの数字」を量産してしまうのか?
ジャズは明らかに来季タンクモード。ベテランを放出し、5位指名のベイリーに完全なグリーンライトを与える予定です。
これは諸刃の剣:
- 成功例:レブロン・ジェームズ(ルーキー年から責任あるプレー)
- 失敗例:マイケル・ビーズリー(空っぽの数字だけ残した)
ベイリーには「責任ある自由」が必要です。コーチングスタッフとの綿密なコミュニケーションを取りながら、ギブアンドテイクの関係を築けるかが鍵となります。
疑問5:ヤン・ハンセン – 最大の謎?
そして最大の注目株、ヤン・ハンセンです。
ヤン・ハンセンのスペック:
- 身長:213cm(7フィート1インチ)
- 3ポイントシュートが打てる
- ショットブロック能力あり
- リバウンド力あり
- ガードのようなパス能力
しかし、NBA関係者やファンの大半は、ソーシャルメディアで流れる時折のハイライト動画でしか彼を知りません。
浮かび上がる疑問:
- すでにNBAでプレーする準備はできているのか?
- スペースでの守備はNBAレベルで通用するのか?
- 3ポイントシュートは本物なのか?
- サマーリーグで見せたパスは、本物の競争でも再現できるのか?
まとめ:最も「楽しみな」ルーキーは誰か
2025年のルーキークラスは、即戦力のフラッグから、完全に未知数のヤン・ハンセンまで、バラエティに富んでいます。
特にヤン・ハンセンは、「ほぼ全員が予想より早く指名された」という事実が、彼への期待と不安を同時に高めています。NBAのスカウト部門は基本的に有能ですから、ブレイザーズには「他のチームに取られる前に確保する必要がある」という確信があったはずです。
213cmで3ポイントを打ち、ガードのようにパスを出す中国人センター。この「未知の怪物」がNBAでどんな姿を見せるのか、今から楽しみでなりません。
引用:YAHOO!SPORTS

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!