WNBAのスター選手ブリトニー・グライナーとその妻シェレル・グライナーに向けられた脅迫メッセージが公開され、一部の「ファン」と称する人々の醜い実態が明らかになりました。シェレルが水曜日にInstagramで公開したメッセージの内容は、あまりにも酷いものでした。
「子供が脳腫瘍で死ぬことを願う」衝撃的な脅迫内容
シェレルが公開したメッセージの一つは、「Xyxytet」という明らかに偽アカウントからのものでした。その内容は:
- 「お前の子供が脳腫瘍で死ぬことを願っている」
- 「気持ち悪いレズビアンのビッチども、死以外に値しない」
これらは、人間として到底許されない内容です。しかも、こうしたメッセージは今回が初めてではなく、グライナー夫妻は日常的にこのような攻撃を受けているというのです。
匿名の陰に隠れる卑怯者たち
最も腹立たしいのは、これらの脅迫メッセージを送る人物たちが、匿名アカウントの陰に隠れていることです。自分の発言に責任を持つ勇気もなく、スクリーンの向こうから憎悪に満ちた言葉を投げつける。まさに卑怯者の極みです。
通常、こうしたメッセージに注目を集めることは、さらなる問題を引き起こす可能性があります。しかし、シェレルをはじめとする選手や家族が声を上げているのは、この問題の深刻さを世間に知らせ、対策を求めるためなのです。
ロシア拘留を乗り越えた英雄への仕打ち
ブリトニー・グライナーは、2022年にロシアで不当に拘留され、数か月間の過酷な体験を強いられました。アメリカに帰国後は、同じように不当に拘留されている人々のための活動家となっています。
つまり、彼女はアメリカにとっての英雄と呼ぶべき存在です。WNBAファンにとっても、リーグ屈指の実力を持つ選手として、素晴らしいキャリアを見せてくれています。
それにもかかわらず、このような仕打ちを受けるとは、理解に苦しみます。
「ファン」を名乗る資格なし
最も皮肉なのは、こうした脅迫メッセージを送る人々の多くが、自らを「WNBAファン」と称していることです。選手のプレーに対する建設的な批判や、チーム戦略への意見は健全なファン活動の一部です。しかし、人種差別、性差別、同性愛嫌悪に基づく脅迫は、断じてファンの行為ではありません。
解決への道のりは険しいが…
この問題に簡単な解決策はありません。ソーシャルメディアプラットフォームは、最も保護を必要とする人々を守ることに失敗し続けています。
試合会場やホテルでの選手の物理的な安全確保では大きな進歩がありましたが、ソーシャルメディア上での保護はまだまだ不十分です。ファン、チーム、メディア、そしてプラットフォーム運営者すべてが協力して、この問題に取り組む必要があります。
まとめ:WNBAの発展を妨げる「偽ファン」
グライナー夫妻が受けている仕打ちは、WNBAが抱える深刻な問題の氷山の一角に過ぎません。多くの選手とその家族が、同様の攻撃にさらされています。
真のファンであれば、選手の私生活を脅かすようなことは決してしません。むしろ、選手たちが安心してプレーに集中できる環境を作ることが、リーグの発展につながるはずです。
匿名の陰に隠れて憎悪を撒き散らす「偽ファン」たちは、WNBAの成長を妨げる存在でしかありません。私たち真のファンは、こうした行為を決して容認せず、選手たちを支える姿勢を示し続けなければなりません。

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