ゴールデンステート・ウォリアーズと制限付きFA(フリーエージェント)のジョナサン・クミンガの交渉が完全に膠着状態に陥っています。ESPNの最新報道によると、22歳のクミンガは「ウォリアーズではオールスターになれない」と内部で明言し、移籍を強く希望。フェニックス・サンズとサクラメント・キングスが獲得に向けて動いていることが判明しました。
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衝撃の事実:FA前に一度も金額交渉せず
ESPNのアンソニー・スレーターによると、驚くべき事実が明らかになりました。ウォリアーズとクミンガ側は、フリーエージェンシー開始前に一度も契約金額について話し合っていなかったというのです。
この対応に業を煮やしたクミンガの代理人アーロン・ターナーは、他チームとのサイン&トレードを模索。現在、最も積極的なのがサンズとキングスだといいます。
サンズが熱烈ラブコール!「限られた資産でも獲得したい」
アリゾナ・スポーツのジョン・ガンバドロ記者によると、サンズはクミンガ獲得に非常に前向きです。
「サンズはクミンガを高く評価しており、限られた資産しかないにもかかわらず、彼を獲得する方法を見つけようと引き続き関心を持っている」
しかし、ウォリアーズのフロントオフィスは、フェニックスやサクラメントからのオファーに感銘を受けていないとのこと。
ウォリアーズの要求は高額「1巡目指名権は必須」
サイン&トレードでクミンガを放出する場合、ウォリアーズの要求は明確です:
- 不利な契約を引き受けたくない
- 才能ある若手選手の獲得を希望
- 1巡目指名権は必須
この高い要求が、交渉を難航させている要因の一つとなっています。
「最高額」を提示するも、クミンガは無反応
マイク・ダンリービーJr.GMは今週、事態打開に向けて動きました。ウォリアーズは現在クミンガが受けている中で「最高の初年度サラリー」と信じるオファーを提示。
しかし、クミンガはこの提案に全く心を動かされず、むしろ他チームへの移籍により興味を示しているといいます。
クオリファイング・オファーという選択肢
クミンガには、798万ドル(約12億円)のクオリファイング・オファーにサインするという選択肢もあります。これは実質的に1年契約で、暗黙のトレード拒否条項付き。
短期的には金銭的損失となりますが、以下のメリットがあります:
- 自身の状況をコントロールできる
- 2026年に完全FAになれる
- 自分の価値を証明する機会
プレーオフでの「屈辱」が移籍希望の引き金
クミンガが新天地を求める理由の一つは、ヒューストンとの1回戦プレーオフシリーズでローテーションから外されたという「痛ましい記憶」にあるとスレーターは報じています。
元宝くじ指名選手(2021年全体7位)は、以下を望んでいます:
- オフェンスでの主要な役割
- 安定したスターターとしての地位
「ウォリアーズではオールスターになれない」内部告白
DallasHoopsJournal.comのアシシュ・マスールによると、クミンガは「舞台裏でゴールデンステートでキャリアを続けたくないことを明らかにしている」とのこと。
その理由の一部は、「ウォリアーズではオールスターになれないと考えているから」だといいます。クミンガは先月、スレーターのインタビューで公にオールスターへの野心を語っていました。
サンダーとの比較で見る「育成の違い」
ファンからは、オクラホマシティ・サンダーの若手育成と比較する声も上がっています。
サンダーの成功例:
- ジェイレン・ウィリアムズ(24歳):3年目でルーキーMAX契約延長
- チェット・ホルムグレン(23歳):わずか114試合でルーキーMAX契約延長
クミンガの現状(22歳):
- キャリア平均:22分、12.5得点、4.2リバウンド
- FG成功率:56.8%(2P)、33.2%(3P)
- 出場時間が安定せず、スターターとベンチを行き来
まとめ:「ライトイヤーズ」神話の終焉?
かつて「他チームよりライトイヤーズ(光年)先を行っている」と豪語したウォリアーズ。しかし、クミンガとの交渉は完全に行き詰まっています。
22歳の若手フォワードが「このチームではオールスターになれない」と感じているという事実は、ウォリアーズの若手育成システムに疑問を投げかけています。
サンズ、キングス、そして報道されていない他チームも虎視眈々とクミンガを狙う中、ウォリアーズは難しい決断を迫られています。王朝の終焉とともに、若手選手との関係構築でも課題が露呈した形となりました。
引用:HOOPSRUMORS

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