ニューヨーク・リバティのファンにとって、日曜日のニュースは安堵と不安が入り混じるものでした。
土曜日のロサンゼルス・スパークス戦で試合序盤に負傷退場したブリアナ・スチュワートについて、ニューヨーク・ポストのマデリン・ケニーが「画像診断の結果、重大な下肢の怪我は回避した」と報じました。
しかし、水曜日に控えるリーグ首位ミネソタ・リンクスとの大一番への出場は依然として不透明。「完全に回復するまで時間を与える予定」というチームの方針は、楽観視できない状況を示唆しています。
ノンコンタクトで崩れ落ちた恐怖の瞬間
土曜日の試合開始数分、スチュワートは誰とも接触していない状況で突然動きを止め、交代を要求しました。ノンコンタクトでの負傷は、多くの場合、靭帯や腱の損傷など深刻な怪我を意味します。
彼女はそのまま試合に戻ることなく、ハーフタイムに正式に欠場が発表されました。試合後、サンディ・ブロンデロ監督は「うまくいけば大丈夫でしょう」と語るにとどまり、詳細な情報は明かされませんでした。
結果的に重大な怪我は回避したものの、「怪我の性質は不明」という報道が示すように、完全な安心材料とは言えません。
ファイナルプレビューとなるリンクス戦への影響
スチュワートはこれからの4試合のロードトリップに帯同するとのことですが、最大の注目は水曜日のリンクス戦です。
現在の順位状況:
- ミネソタ・リンクス:22勝4敗(リーグ首位)
- ニューヨーク・リバティ:17勝7敗(東地区首位)
- 両チームの差:4ゲーム
このリンクス戦は、潜在的なWNBAファイナルのプレビューとして注目されています。ホームコートアドバンテージを獲得するためには、リバティにとって絶対に落とせない一戦です。
しかし、スチュワート抜きでリンクスと戦うことは、極めて困難な挑戦となるでしょう。7度のオールWNBA選出、2度のMVP受賞者である彼女の不在は、チームの戦力を大きく低下させます。
スパークス戦の敗北が露呈した依存体質
土曜日のスパークス戦は、101-99という接戦での敗北でした。6連勝中だったリバティにとって、スチュワートの離脱がいかに大きな影響を与えたかが明確に示されました。
リバティは東地区で2位アトランタ・ドリーム(14勝10敗)に3ゲーム差をつけてリードしていますが、この余裕もスチュワートの長期離脱となれば一気に消え去る可能性があります。
「完全回復まで時間を与える」の真意
チームが「完全に回復するまで時間を与える」という方針を示したことは、短期的な復帰を急がない慎重な姿勢を示しています。これは長期的には正しい判断かもしれませんが、短期的にはチームの勢いを失う危険性もはらんでいます。
9月11日のレギュラーシーズン終了までには復帰するとの見通しですが、それまでにチームがどれだけの地位を維持できるかは未知数です。特に、ホームコートアドバンテージを巡るリンクスとの直接対決を、主力なしで戦わなければならない可能性は、リバティにとって大きな痛手となるでしょう。
「重大な怪我なし」というニュースは確かに朗報です。しかし、具体的な怪我の内容や復帰時期が不明な現状では、リバティの連覇への道のりに暗雲が立ち込めていると言わざるを得ません。
引用:YAHOO!SPORTS

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