今季4度目の筋肉系負傷、出場試合数はわずか13試合の異常事態
インディアナ・フィーバーのスーパースター、ケイトリン・クラークが水曜日のフェニックス・マーキュリー戦も欠場することが決定しました。これで今季14試合目の欠場となり、オールスターゲームを含めると開幕から実に15試合を欠場することになります。
IndyStarのクロエ・ピーターソン記者によると、クラークは右鼠径部の怪我により引き続き戦列を離れています。木曜日にフィーバーが発表した声明では、追加の医学的検査でも新たな怪我や損傷は見つからなかったものの、「クラークの復帰時期について明確なタイムテーブルはない」とし、チームは「彼女の長期的な健康と幸福を最優先している」と述べました。
今回の欠場で、クラークは5試合連続の欠場となります。この期間中、アイオワ大学出身のスターはWNBA3ポイントコンテストへの出場も辞退し、さらにオールスターゲームへの出場も見送らざるを得ませんでした。インディアナポリスで開催されたオールスターウィークエンドでは、自身がキャプテンを務めるチームのコーチ役として会場に姿を見せたものの、プレーすることはできませんでした。
昨年のルーキー・オブ・ザ・イヤーが直面する衝撃的なシューティングスランプ
輝かしい大学キャリアと2024年のWNBAルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞を経て、2年目のシーズンに大きな期待を背負って臨んだクラークですが、今季は怪我に悩まされ続けています。開幕戦では20得点10リバウンド10アシストのトリプルダブルを記録し、順調なスタートを切ったかに見えましたが、その後は負傷離脱を繰り返しています。
今季の怪我歴を振り返ると、その深刻さが浮き彫りになります。プレシーズン開幕戦を左大腿四頭筋の張りで欠場したのを皮切りに、5月28日から6月10日にかけては左大腿四頭筋の肉離れで5試合を欠場。復帰後も6月26日から7月5日にかけて左鼠径部の怪我で4試合とコミッショナーズカップ決勝を欠場し、そして今回の右鼠径部の怪我へと続いています。
これで今季4度目の筋肉系の怪我となり、2度のオールスターに選出されたスター選手としては異例の事態です。出場した13試合での成績は平均16.5得点、8.8アシスト、5リバウンドと数字自体は悪くありませんが、フィールドゴール成功率36.7%、3ポイント成功率27.9%という低調なシューティングが目立ちます。
特に直近7試合では、フィールドゴール成功率が30%を下回り、3ポイント成功率に至っては驚異的に低い14.3%を記録。普段は優れたシューターとして知られるクラークにとって、これは明らかに異常な数字です。
フィーバーはクラーク不在でも健闘、プレーオフ進出圏内をキープ
現在フィーバーは14勝12敗でリーグ6位につけており、プレーオフ進出圏内を維持しています。クラーク不在の試合では6勝7敗(コミッショナーズカップ決勝でのミネソタ・リンクス戦の勝利を除く)と、エースを欠きながらも健闘しています。
しかし、チームの真の実力を発揮するためには、クラークの復帰が不可欠です。彼女の創造的なプレーメイキングとリーダーシップは、フィーバーの攻撃の要であり、プレーオフでの成功には欠かせない存在です。
ファンにとって最も懸念されるのは、復帰時期が完全に未定という点です。チームが「長期的な健康と幸福を最優先」と述べていることから、無理な復帰はせず、完全に回復してからの復帰を目指していることが伺えます。しかし、レギュラーシーズンも後半戦に入り、プレーオフレースが激化する中で、クラークの長期離脱はチームにとって大きな痛手となることは間違いありません。
昨年のルーキー・オブ・ザ・イヤーが、2年目のシーズンでこれほど怪我に悩まされるとは誰も予想していませんでした。WNBAの将来を担うスター選手の一人として期待されるクラークだけに、今は焦らず完全に回復することが最優先です。ファンは彼女の健康的な復帰を心待ちにしています。
引用:YAHOO!SPORTS

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