アーリ・マクドナルドがキャリアハイ27得点、相手スカウティングを困難にする多彩な攻撃陣形
インディアナ・フィーバーのステファニー・ホワイト監督が、水曜日のフェニックス・マーキュリー戦後に衝撃的な発言をしました。107-101で勝利を収めた試合後、ホワイト監督はケイトリン・クラークの長期離脱が「実質的にチームにとって有益」だったと語ったのです。
「クラーク不在では我々は全く違うチームに見えますが、このようなバランスがある時、我々は非常にスカウティングしづらいチームになります」とホワイト監督は説明しました。「それが我々を危険な存在にしていると思います。今季を通じて、ロスター全員が経験を積んできました。一人の選手が調子を落としても、別の選手がステップアップする。それが重要なのです」
今季わずか13試合しか出場していないクラークの不在を、ポジティブに捉える監督の視点は、多くのファンを驚かせました。しかし、この試合でその言葉を証明したのが、シーズン途中に加入したアーリ・マクドナルドでした。
身長168cmの小兵がキャリアハイ更新、チームデプスの向上を証明
5フィート6インチ(約168cm)のガード、マクドナルドは、マーキュリー戦でWNBAキャリアハイとなる27得点を記録。さらに4アシストも記録し、ホワイト監督のオフェンスシステムでファシリテーターとしての役割も果たしました。
フィーバーがチームデプスを向上させるために獲得したマクドナルドの大爆発は、まさにホワイト監督の言葉を体現するものでした。エースが不在でも、別の選手が穴を埋める。これこそがプレーオフを見据えたチーム作りの理想形です。
クラーク不在の間、アリヤ・ボストンが攻撃面でより大きな役割を担い、マケイラ・ティンプソンやシドニー・コルソンといったロールプレーヤーも、それぞれの場面で重要な貢献を果たしています。
プレーオフレース真っ只中、「スカウティング困難」な新生フィーバーの脅威
現在フィーバーは14勝13敗でプレーオフ進出圏内をキープしています。クラークという絶対的エースを欠きながらも、むしろチーム全体のレベルアップにつながっているという皮肉な状況が生まれています。
ソフィー・カニンガムも今季序盤に負傷離脱を経験しましたが、フィーバーはその都度、新たな選手がステップアップすることで危機を乗り越えてきました。この経験は、プレーオフという短期決戦において大きな財産となるでしょう。
「相手チームがスカウティングしづらい」というホワイト監督の言葉通り、誰が爆発するか分からないチームほど恐ろしいものはありません。クラークが復帰した時、このチームはさらに手がつけられない存在になる可能性を秘めています。
エースの不在を嘆くのではなく、チーム全体の成長機会と捉えるホワイト監督の哲学。それが今のフィーバーの強さの源泉となっています。クラーク復帰後のフィーバーがどのような化学反応を起こすのか、リーグ全体が注目しています。

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