「バランスを見つけようとしている」ミッドレンジの名手がリムアタックを武器に追加
ダラス・ウィングスのペイジ・ベッカーズが、水曜日のアトランタ・ドリーム戦(85-88で敗戦)で新たな一面を見せました。これまで巧みなフットワークとミッドレンジシュートで知られてきた23歳のスター選手が、第4クォーターに21得点中9得点を挙げ、積極的にペイントエリアを攻撃する姿勢を見せたのです。
残り2分でのドライブからのアンドワンで一時リードを奪うなど、フィネスとフィジカリティを融合させた新たなプレースタイルへの適応が見て取れました。
「スクリーンで少しのセパレーションを作れました。チームメイトが素晴らしいスクリーンをセットしてくれて、オープンになれました」とベッカーズは振り返ります。「アトランタはほぼ全試合ドロップカバレッジでディフェンスしていたので、少しでもアドバンテージを得られれば、ポストプレーヤーが3ポイントを決めていたこともあって、相手はそちらにも対応しなければならず、レーンが開きました」
史上最速記録保持者が見せる更なる進化、ピック&ロールで14得点の新記録
今季ベッカーズは、ハーフコートでのリムアタックで1試合平均1.5本のフィールドゴールを試投し、そのプレーで1.12ポイント・パー・ポゼッションという高効率を記録しています。トランジションを含めても、5フィート以内からのシュートは1試合わずか2.0本で、多くのシュートは10フィート以遠から放たれています。
アトランタ戦では、ピック&ロールのボールハンドラーとして14得点を記録。これはWNBAキャリアで初めて、このプレータイプで二桁得点を達成した試合となりました。
現在平均18.3得点、3.9リバウンド、5.5アシストを記録するベッカーズですが、オフ・ザ・ドリブルジャンパーでポゼッションを終える回数は1試合平均7.3回と、リーグ全体でケイトリン・クラーク(7.8回)、マリーナ・メイブリー(7.4回)に次ぐ3位となっています。
「ミッドレンジへの愛は変わらない」コーチ陣も評価する戦術的進化
「両方のミックスとバランスですね」とベッカーズは語ります。「ペネトレイトし過ぎないようにしつつ、でももっとペイントやリムに向かってコンタクトを引き出し、フリースローラインに立てると感じています。でも私は常にミッドレンジジャンプショットを愛してきたし、それは決して変わらないでしょう。ただ、両方のより良いバランスを見つけようとしています」
クリス・コクレーンズ監督も「彼女はもっとリムに向かった。プルアップジャンパーは常にあるけれど、ハーフタイムにペイントにもっとプレッシャーをかけることについて話しました。ペイジがミックスアップして攻撃し続けた方法を評価しています」と、その進化を高く評価しました。
チームメイトのルイーザ・ガイゼルゼーダーも「彼女はミッドレンジで本当に致命的です。とても冷静で、賢い。いつ時間をかけるべきか知っています。それは本当にガードしづらく、私たちのために他のすべてを開いてくれます」と絶賛。
ベッカーズは幼少期から磨いてきたフットワークの重要性についても言及。「このリーグの世界最高のディフェンダーと対戦する時、狭いスペースでシュートを打たなければなりません。フットワークは私が小さい頃から取り組んできたもので、過小評価されがちですが、とても重要な基礎技術です」
400得点100アシストを22試合で達成し、20年以上ぶりの最速記録を打ち立てたベッカーズ。水曜日の21得点7アシストという活躍は、彼女のゲームが週を追うごとに進化し続けていることを改めて証明しました。
引用:DALLSHOOPS

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