残り1分の勝負所で見せた左手フィニッシュ、リンクス史上3人目のMVPへ王手
ミネソタ・リンクスのナフィーサ・コリアーが、水曜日のニューヨーク・リバティとのファイナル再戦で、MVP争いに決定的な一撃を加えました。100-93で勝利した試合で30得点、9リバウンド、3ブロックを記録し、リーグ首位のリンクスをリバティから5ゲーム差に広げる立役者となりました。
試合の決定的瞬間は残り1分を切った場面で訪れました。一時15点差あったリードが4点差まで詰め寄られ、ターゲットセンターのホーム観客が不安を募らせる中、コリアーが右ウィングでコートニー・ウィリアムズとブリジット・カールトンとプレーをセットアップするふりをしました。
そして突然、クロスオーバーから左へ激しくドライブ。わずか2ドリブルで3ポイントラインからチャージサークルまで到達し、イザベル・ハリソンのファウルを受けながら左手で難しいランナーを沈めました。このアンドワンを決めてリードを7点差に戻し、事実上試合を決定づけたのです。
シーズン5度目の30得点、エイジャ・ウィルソンと並ぶリーグ最多タイ
この夜のコリアーは16本中11本のシュート成功(68.8%)という高確率を記録。特にペイントエリアでは11本中8本を決め、ピック&ロールからのダイブでも、自らボールを運んでも、リバティのディフェンスは彼女を止めることができませんでした。
ブリアナ・スチュワート、ニャラ・サバリー、ケネディ・バークを欠き、エマ・メーセマンもまだ合流していないリバティに対し、コリアーは圧倒的な存在感を示しました。35分間の出場でチーム最高の+12を記録し、彼女が休んだ5分間はチームが-5となったことも、その重要性を物語っています。
今季5度目となる30得点ゲームは、エイジャ・ウィルソンと並ぶリーグ最多タイ。現在、平均23.8得点、7.7リバウンド、3.4アシスト、1.8スティール、1.7ブロック、フィールドゴール成功率53.7%(3ポイント35.9%)という驚異的な数字を記録しています。
マヤ・ムーア以来の偉業達成へ、リンクス史上3人目のMVPが現実味
WNBA史上、シーズン平均で23得点、7リバウンド、3アシスト以上を記録したのは、2014年にMVPを獲得したリンクスのレジェンド、マヤ・ムーアだけです。コリアーは得点、アシスト、ブロック、フィールドゴール成功率でキャリアハイを更新する勢いで、得点王争いでもトップを走っています。
水曜日の結果を受けて、賭けサイトのシーザーズではコリアーのMVPオッズが-1200まで下がり、事実上のMVP確定と見なされています。ムーアとシルビア・ファウルズに続く、リンクス史上3人目のMVP受賞者となることがほぼ確実となりました。
試合後、コリアーはコートを去る際に、リンクスが追い求めているものを改めて明言しました。「チャンピオンシップです」
リンクスはシーズンハイの15本の3ポイントを決め、ウィリアムズがキャリアハイタイの13アシスト、ケイラ・マクブライドが今季2番目となる24得点を記録するなど、チーム全体が好調でした。しかし、この夜の主役は間違いなくコリアーでした。
MVP受賞はほぼ確実となりましたが、彼女とチームメイトたちには、究極の目標であるチャンピオンシップ獲得に向けて、まだ多くの仕事が残されています。
引用:CBSSPORTS

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