全体1位指名ルーキーとMVP経験者を抱えながら8勝20敗、残り16試合中8試合が上位チームとの対戦
WNBAプレーオフ争いが激化する中、衝撃的なデータが明らかになりました。今年のドラフト全体1位指名でオールスターにも選出されたペイジ・ベッカーズを擁するダラス・ウィングスのプレーオフ進出確率が、わずか0.9%という絶望的な数字となっています。
ESPNのWNBAバスケットボール・パワー・インデックスによると、ウィングスの進出確率は水曜日のアトランタ・ドリーム戦前には2%近くありましたが、その試合に敗れたことで0.9%まで急落しました。
現在のプレーオフレースは2位から8位までが僅差で、2位のニューヨーク・リバティと8位のワシントン・ミスティックスの差はわずか4ゲーム。6位のインディアナ・フィーバーと9位のゴールデンステート・バルキリーズの差に至っては2ゲームしかありません。
平均18.4得点5.8アシストのベッカーズとオグンボワレでも救えない窮地
ウィングスの状況が特に注目される理由は、チームにトップクラスの才能が揃っているからです。4度のオールスター選出と2度のオールスターMVPを獲得したアリケ・オグンボワレに加え、2025年ドラフト全体1位のベッカーズがいます。
ベッカーズはオールスター選出時点で平均18.4得点、5.8アシストという素晴らしい成績を残し、ルーキーながらオールスターゲームに出場するという快挙を達成しました。
しかし、これらのスター選手の存在にもかかわらず、ウィングスは8勝20敗で11位に低迷。8位との差は6ゲームありますが、残されたスケジュールを見ると、その差を埋めることは極めて困難です。
残り16試合の半分が上位6チームとの対戦、最下位チームとの対戦はわずか1試合
ウィングスのプレーオフ進出が絶望視される最大の理由は、残りのスケジュールの過酷さです。シーズン残り16試合のうち、実に8試合が上位6チームとの対戦となっています。
具体的には:
- リバティとフィーバーとそれぞれ2試合
- 首位のミネソタ・リンクスと1試合
- ドリーム、マーキュリー、ストームとそれぞれ1試合
さらに衝撃的なのは、自分たちより成績が悪いチームとの対戦がたった1試合しかないことです。それは8月27日のコネチカット・サン戦のみ。明らかに、ダラスにとって状況は暗澹たるものです。
同じく0.1%の進出確率しかないコネチカット・サンとシカゴ・スカイと比べても、わずかに高い0.9%という数字は、ベッカーズとオグンボワレという才能への最後の期待値を表しているのかもしれません。
しかし、現実的にはウィングスのプレーオフ進出は限りなく不可能に近い状況です。ドラフト全体1位の逸材を獲得しながら、そのルーキーイヤーでプレーオフを逃すことになれば、チーム編成の根本的な見直しが必要となるでしょう。

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