8月2日、ラスベガスのマイケロブ・ウルトラ・アリーナで開催されたWNBA一戦で、ミネソタ・リンクスがラスベガス・エースを111-58で圧倒し、WNBA史上最大のロードゲーム勝利記録を樹立しました。53点差という驚異的な勝利により、リンクスは24勝5敗、エースは14勝14敗となりました。
試合展開
試合開始から、リンクスは驚異的な3ポイントシュートの雨を降らせました。開始5分間で3ポイントシュート5本中4本を決めて18-8とリードを奪うと、第1クォーター終了時には深く7本中6本を決めて35-17の大差をつけました。
第2クォーターでは、マクブライドが魔法のような3ポイントショーを披露しました。特に前半終了間際の53秒間で立て続けに3本の3ポイントシュートを決める圧巻のパフォーマンスを見せました。30フィート、27フィート、29フィートの距離からの3連続成功で会場を沸かせ、チームも9本連続3ポイント成功という驚異的な記録を達成しました。ハーフタイム時点でリンクスは67-33と34点差のリードを築きました。
第3クォーターでもリンクスの勢いは止まらず、92-49で第4クォーターに突入しました。しかし、第3クォーター終了間際にコリアーが右足首を負傷し、自力で歩いてロッカールームに向かったものの試合には戻りませんでした。
第4クォーターは完全にガベージタイムとなり、エースのハモンヘッドコーチは第3クォーター途中でスターターを下げる決断を下すほどでした。最終的にリンクスが53点差という歴史的な大勝を収めました。
注目選手とスタッツ
ミネソタ・リンクス
- マクブライド: 24得点、5アシスト、3スティール、2リバウンド(前半8/8、全体8/10の3ポイントシュート成功でWNBA前半記録タイ)
- シェパード: 18得点、14リバウンド(7/8のフィールドゴール成功率、今シーズン4回目のダブルダブル、プラスマイナス+46)
- コリアー: 18得点、5アシスト(第3クォーター終了間際に右足首負傷で途中退場)
- ヒーデマン: 17得点、4アシスト(3/4の3ポイントシュート成功)
ラスベガス・エース
- ロイド: 12得点(チームトップ)
- ウィルソン: 10得点(第1クォーター無得点、前半2/9のフィールドゴール成功率に留まる)
試合後のコメント
マクブライドは試合後のインタビューで、前半の歴史的パフォーマンスについて語りました。彼女は「前半は本当にその瞬間を楽しもうと思っていました。こういうことがいつ起こるかわからないので、思い切って打ちました。それが私のスタイルです。本当に楽しんでいました」とコメントしました。
また、負傷したコリアーについては心配を示し、「素晴らしい40分間のプレーができたと思います。誰かが倒れるのを見るのは嫌ですが、特に私たちのMVPとなると尚更です。コリアーの回復を願っています。彼女には健康でいてもらいたいです。彼女は今シーズン素晴らしい活躍をしており、攻守両面で私たちにとって非常に重要な存在です。何よりも、人間としてのコリアーが大丈夫であることを願っています」と述べました。
マクブライドはまた、チームの守備について「私たちは常に守備を重視しています。それが私たちの基盤です。ホームで4試合戦い、今度はその守備をロードに持ち込みたかったのです。序盤から必要な強度で臨み、全てのポゼッションで勝利するという意識で素晴らしい仕事ができたと思います。私たちにとって素晴らしいゲームでした」とコメントしました。
この試合でリンクスは、1998年にヒューストン・コメッツが記録した45点差を大幅に上回る53点差でのロード勝利記録を樹立し、チーム記録となる17本の3ポイントシュート成功も達成する歴史的な一戦となりました。

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