WNBAで選手たちの給与改善を求める声が再び高まっています。インディアナ・フィーバーのベテラン選手、ソフィー・カニンガムが日曜日のインタビューで、WNBAコミッショナーのキャシー・エンゲルバートに対して直接的なメッセージを送り、話題となっています。この発言は、選手たちが長年求めてきた「私たちに正当な報酬を」という運動の一環として注目を集めています。
痛烈な一言が波紋を呼ぶ
カニンガムの発言は、記者からミッドシーズンブレイクの長さについて質問された際に飛び出しました。オールスターゲームから通常のシーズン再開まで短い休息期間しかないことについて意見を求められた彼女は、歯に衣着せぬ回答をしました。
「キャシーに給料を払えと伝えてください。それから話し合いましょう」とカニンガムは言い放ちました。この率直な発言は、選手たちの不満が限界に達していることを示しています。
彼女は特に、チームメイトのケルシー・ミッチェル、アリヤ・ボストン、ケイトリン・クラークがオールスターゲームと通常のチーム活動の両方でより多くの努力を求められている状況を考慮していると語りました。これらの選手たちが良好なコンディションを保つことが、カニンガムの目標の一つだということです。
CBA交渉の核心と選手たちの抗議
問題の核心は、CBA(労使協定)交渉にあります。カニンガムをはじめとする選手たちにとって、交渉は彼女たちの期待に応えるものではありませんでした。そのため選手たちは、フラストレーションを行動に変え、オールスターゲーム前に「Pay Us What You Owe Us(私たちに正当な報酬を)」と書かれた黒いTシャツを着用して抗議の意思を示しました。
この抗議活動は、選手たちが何年も前から求めてきた給与改善への要求が今も続いていることを明確に示すメッセージとなりました。単なる一時的な不満ではなく、根深い構造的な問題への継続的な訴えであることが伺えます。
コミッショナーの反応と今後の展望
WNBAコミッショナーのキャシー・エンゲルバートは、オールスターゲーム前の時点で、カニンガムや選手たちからの失望の声を予期していたと述べています。しかし彼女は、交渉は「建設的」であると主張しました。
「率直な対話を行っており、これはプロセスの一部です」とエンゲルバートは語りました。「選手たちが耳を傾けてくれることを十分に尊重しています。彼女たちは私たちのオーナーたちの話を聞いており、私たちはリーグの真ん中に立って、このリーグが今後数十年にわたって成功するよう設定することを確実にしようとしています」
エンゲルバートはさらに、リーグの関係者と収益分配について議論を続けており、選手たちの要求を無視していないことを強調しました。「私たちは選手たちの給与と福利厚生を大幅に増やしたいと考えていますが、同時にオーナーたちが収益性への道筋を持ち、継続的な投資を行えるようバランスを取る必要があります」と付け加えました。
エンゲルバートがカニンガムが数日後に送った直接的なメッセージに具体的に返答したかは不明ですが、すでに答えを持っていることは明らかです。さらに、WNBAは全米の追加都市への拡張も計画しており、カニンガムはこれについても率直な意見を述べています。
この問題は単なる給与交渉を超えて、女性プロスポーツの価値と認識、そして選手たちの貢献に対する正当な評価という、より大きな議論へと発展しています。カニンガムの勇気ある発言は、この重要な対話を前進させる触媒となる可能性があります。
引用: yardbarker

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