試合展開
第1クォーター開始早々、オデッセイ・シムズの連続レイアップでインディアナが4-1とリードを奪いましたが、その後コネチカットが12-0のランで逆転します。サンは第1クォーターを24-11でリードし、前半終了時には48-29と19点差まで広げました。
第3クォーター序盤、アニーサー・モローのレイアップでコネチカットが54-33と最大21点差をつけます。しかし、ここからフィーバーの反撃が始まりました。ケルシー・ミッチェルが第3クォーターに13点を記録し、チームを牽引します。サンは63-52で第3クォーターを終えました。
第4クォーター、サニヤ・リバースが連続3ポイントシュートを決めてサンが69-54とリードを広げますが、インディアナは諦めませんでした。残り6分25秒で74-60だった点差を、ミッチェルを中心とした猛攻で追い上げます。残り44.7秒、ミッチェルのアンドワンでついに82-82の同点に追いつきました。
ティナ・チャールズがターンアラウンドジャンパーを決めて84-82とサンがリードしますが、アリーヤ・ボストンが残り21.8秒でジャンパーを決めて84-84の同点。そして試合は延長戦へ突入しました。
延長戦では、ミッチェルが完全に試合を支配します。連続3ポイントシュートを含む10点を記録し、チームをリードします。レクシー・ハルが残り44.9秒で決めたコーナーからの3ポイントシュートで97-90とリードを広げ、最終的に99-93で勝利を収めました。
注目選手・スタッツ
インディアナ・フィーバー
- ケルシー・ミッチェル: キャリアハイタイの38点、6アシスト、2スティール
- 前半わずか4点から後半とOTで34点を爆発
- FG 11/22、3P 5/8、FT 11/12
- 今シーズンWNBA最多得点記録
- フランチャイズ記録となる通算11回目の30点ゲーム
- アリーヤ・ボストン: 14点、13リバウンド、5アシスト、2スティール、2ブロック
- オデッセイ・シムズ: 19点、7アシスト
- ナターシャ・ハワード: 18点
- レクシー・ハル: 延長戦での決定的な3ポイントシュート
コネチカット・サン
- マリーナ・メイブリー: 27点、2リバウンド、5アシスト
- ティナ・チャールズ: 21点、6リバウンド、3アシスト
- サニヤ・リバース: 15点、2リバウンド、2アシスト、キャリアハイの5ブロック
- アニーサー・モロー: 10点、11リバウンド
- レイラ・ラカン: 7点、シーズンハイの14アシスト
試合後のコメント
試合後、ミッチェルはMVPの声援について控えめに反応しました。記者からMVPについて聞かれると、「そんなことはないです」と笑いながら答えました。「MVPなんて考えたこともありません」と謙虚な姿勢を見せました。
しかし、チームメイトのボストンは異なる意見を持っていました。「ケルシーのプレーを見て、彼女がこのチームにとって何を意味するかを見れば、言葉では表現できません」と絶賛しました。
ヘッドコーチのステファニー・ホワイトは、試合後のロッカールームでチームに向けて感動的なスピーチを行いました。涙を流しながら、「みんなを本当に誇りに思います。レジリエンスという言葉が単なる言葉のように聞こえることもあるけれど、それは私たちの生き方です。あなたたちの生き方です」と語りました。
ホワイトはさらに続けました。「あなたたちのつながり、団結力、タフさ、マインドセット、決して諦めない根性。それが必要なものです。私たちは決して数に入れられることはありません。なぜならそれは金の価値があるからです」
この勝利により、インディアナは19勝16敗として7位の座を守りました。ケイトリン・クラークが鼠径部の怪我で13試合連続欠場、ソフィー・カニンガムが第2クォーターで膝の怪我により退場するなど、怪我人が続出する中での勝利でした。
コネチカットはこの敗戦により6勝27敗となり、2016年以来初めてプレーオフ進出を逃すことが確定しました。8年連続のプレーオフ出場記録が途絶えました。

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