試合展開
シアトル現地時間8月17日、クライメット・プレッジ・アリーナで行われたフェニックス・マーキュリー対シアトル・ストームの一戦は、終盤まで目が離せない接戦となりました。
マーキュリーは序盤から8-0のランで幕を開け、第1クォーター6分48秒でトーマスのジャンパーで10-2とリードを広げました。ストームも終盤に6-0のランで反撃し、オグミケのショートショットで20-17と3点差まで詰めて第1クォーターを終えます。
第2クォーター、マーキュリーはウィットコムが終了間際に2本の3ポイントを沈め、43-34とリードを広げました。しかし、オグミケが3ポイントで応戦し、前半を43-37で折り返します。
第3クォーターは一進一退の攻防が続きました。62-60とマーキュリーがリードしている場面で、オグミケに逆転のチャンスがありましたが、50.7秒に放った3ポイントは外れてしまいます。代わりにウェストベルドが3ポイントを決め、65-60とマーキュリーがリードを守りました。
最終クォーター、試合は劇的な展開を見せます。オグミケがウィットコムからボールを奪い、残り3分57秒で75-75の同点に追いつきました。これは試合開始の2-2以来初めての同点でした。さらに残り2分20秒、ウィーラーの3ポイントでストームが78-77と初めてリードを奪います。
しかし、マーキュリーはここから冷静さを取り戻しました。トーマスがカッパーにパスを通してオープンレイアップ、カッパーがドライビングレイアップを決め、トーマスがショートジャンパーを沈めて、残り21秒で83-78とリードを奪い返しました。
ストームは残り8.4秒でサイクスのレイアップで83-82と1点差まで詰めましたが、ウィットコムがフリースロー2本を決めて85-82とし、残り2.9秒でウィーラーの同点を狙った3ポイントが外れ、マーキュリーが勝利を収めました。
注目選手・スタッツ
フェニックス・マーキュリー
- エイジャ・トーマス:19得点、11アシスト、10リバウンドで今季5度目、キャリア通算16度目のトリプルダブルを達成します。今季のWNBA全体10個のトリプルダブルのうち5個を記録し、WNBA史上53個(レギュラーシーズンとプレーオフ合計)のうち20個を記録しています
- カリア・カッパー:17得点で終盤の重要な場面でバスケットを決めました
- サミ・ウィットコム:15得点、3本の3ポイントシュートを成功させます
- サトゥ・サバリー:11得点、10リバウンドのダブルダブル
- デワナ・ボナー:10得点
マーキュリーは5人の選手が二桁得点を記録した試合で9勝0敗、第4クォーターにリードを持って入った試合で17勝1敗という驚異的な成績を残しています。
シアトル・ストーム
- ネカ・オグミケ:24得点、8リバウンドでチームをけん引しました
- スカイラー・ディギンズ:14得点、2アシストを記録し、通算1,708アシストでベッキー・ハモンと並びWNBA歴代7位タイとなります
- ギャビー・ウィリアムズ:13得点、7アシスト
- エリカ・ウィーラー:11得点
試合後のコメント
トーマスは試合後のチームの録音によると、「毎日このような仕事ができることは恵まれています。私はただ自分らしくプレーしているだけです。オフェンスでもディフェンスでも、あらゆることに少しずつ貢献しようとしています。そして試合の流れに身を任せています」と語りました。
また、今季の目標について「私はただバスケットボールの試合に勝ちたいだけです。目標はチャンピオンシップを獲得することで、そのために必要なことは何でもするつもりです」と力強く述べました。
なお、この日は試合前にシアトル・ストームのレジェンド、スー・バードの銅像がクライメット・プレッジ・アリーナの外に設置されるセレモニーが行われました。バードは4度のチャンピオンシップを獲得し、WNBA記録の3,234アシスト、フランチャイズ記録の6,803得点を記録した選手で、WNBA史上初めてフランチャイズから銅像を贈られた選手となります。
マーキュリーは次戦8月19日(火)にゴールデンステート・バルキリーズと対戦し、ストームは同日シカゴ・スカイと対戦します。

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!