7月15日以来、右鼠径部の負傷で戦線離脱しているケイトリン・クラークが、日曜日のインディアナ・フィーバーのシュートアラウンドに参加し、復帰への重要な一歩を踏み出しました。しかし、完全復帰への道のりは依然として不透明な状況が続いています。
直近の成績
フィーバーは現在19勝17敗でWNBA第6シードの位置をキープしています。クラークは今シーズンわずか13試合の出場にとどまり、過去14試合連続で欠場を余儀なくされています。日曜日のミネソタ・リンクス戦も欠場が決定しており、レギュラーシーズン残り7試合での復帰が可能かどうかは未知数です。
ステファニー・ホワイトヘッドコーチによると、クラークは1か月以上ぶりにチームのドリルに参加したものの、正式な練習への復帰にはまだ至っていません。メディアに公開された15分間のシュートアラウンドでは、チームとのダイナミックウォームアップに参加し、その後は控え選手たちと低強度、非接触のドリルを行いました。すべて「5対0の低強度」の内容で、徐々に感覚を取り戻していく段階にあります。
怪我人続出のフィーバー
クラークの怪我の経緯を振り返ると、今シーズンは負傷に悩まされ続けています。シーズン序盤には左大腿四頭筋の負傷で5試合を欠場し、現在の右鼠径部の負傷に加えて、8月7日のワークアウト中に左足首の骨挫傷も負いました。これらの度重なる負傷により、彼女の出場試合数は大幅に制限されています。
さらに深刻なのは、フィーバーのガード陣が相次いで負傷していることです。ソフィー・カニンガムがMCL断裂、シドニー・コルソンがACL断裂、アーリ・マクドナルドが足の骨折と、3人のガードが今シーズン絶望となりました。クラークを含めて4人のガードが欠場している状況は、チームにとって極めて厳しい状況を作り出しています。
ケイトリンはプレイオフで救世主となり得るのか?
フィーバーが直面している最大の課題は、プレーオフでの競争力です。現在の戦力で果たして意味のある戦いができるのか、それとも来シーズンに向けてクラークを温存すべきなのか、難しい判断を迫られています。
クラークがシュートアラウンドに参加したことは前向きな兆候ですが、フル強度の練習への復帰までにはまだ時間が必要です。フィーバーのスポークスパーソンによると、個人ワークアウトからシュートアラウンドへの参加は、復帰プログラムの一環として計画されたものです。
チームとしては、プレーオフ進出の可能性を維持しながらも、スター選手の長期的な健康を優先する必要があります。特に今シーズンの度重なる負傷を考慮すると、無理な復帰は避けるべきでしょう。残り7試合での復帰は可能かもしれませんが、来シーズンに向けて万全の状態で臨むことが、フランチャイズの長期的な成功につながると考えられます。

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