試合展開
8月24日、ワシントンD.C.のケアファースト・アリーナで行われた一戦は、最後の最後まで目が離せない展開となりました。シアトル・ストームがワシントン・ミスティックスを84-82で下しました。
試合序盤、ストームが主導権を握りました。第2クォーター残り7分28秒には、ドミニク・マロンガのレイアップで35-21と14点差の最大リードを奪いました。
しかし第3クォーター終盤、ミスティックスが反撃を開始しました。ステファニー・ドルソンの3ポイントシュートで11-1のランを完成させ、3点差まで詰め寄りました。
第4クォーター残り4分53秒、シャキーラ・オースティンのドライビングレイアップで、ミスティックスが71-70と試合で初めてリードを奪いました。その後も一進一退の攻防が続き、最後の1分16秒で6回もリードが入れ替わる激しい展開となりました。
残り6.1秒、スグ・サットンが左ウィングから3ポイントシュートを決めて82-82の同点に。そして運命の瞬間が訪れました。スカイラー・ディギンズからパスを受けたネガ・オグウミケが、右エルボー付近でボールを受け取ると、スピンしながらフェイドアウェイジャンパーを放ちました。ボールはリムを何度も転がりながら、時間切れと同時にネットを通過。劇的なブザービーターで勝利を決めました。
注目選手・スタッツ
シアトル・ストーム
- ネガ・オグウミケ: 30得点、6リバウンド、2アシスト(フィールドゴール15本中11本成功、3ポイント7本中6本成功)
- ドミニク・マロンガ: 17得点、10リバウンド、3スティール(19歳のルーキーが今シーズン4度目のダブルダブル)
- スカイラー・ディギンズ: 10得点、11アシスト
- ブリトニー・サイクス: 終盤に重要な3ポイントシュート
ワシントン・ミスティックス
- シャキーラ・オースティン: キャリアハイの30得点(フィールドゴール15本中10本、フリースロー10本すべて成功)
- ソニア・シトロン: 14得点
- キキ・イリアフェン: 12得点、6リバウンド(シーズンリバウンド数332でフランチャイズ記録更新)
- ステファニー・ドルソン: 11得点
- スグ・サットン: 終盤の同点3ポイントシュート
チーム状況
- ストームは20勝18敗で、6連敗後に過去5試合で4勝目
- ミスティックスは16勝22敗で4連敗
- ノエル・クイン監督がシアトルで94勝目を記録、フランチャイズ歴代2位に
試合後のコメント
オグウミケは試合後、「最近、私たちはこのような接戦の状況に何度も遭遇してきました。タイムアウトがなかったり、守備側に回ったりすることもありました。でも今日は時計に時間が残っている状況で、私たちの最高の選手にプレーを任せる機会を得られました」と語りました。
さらに最後のプレーについて、「監督はスカイ(ディギンズ)をドライブさせることを話していました。それは何度も成功してきたプレーです。でもスカイは、もし私がスリップしたら相手がスイッチしてくると予想していると言ってくれました。だから実際にスクリーンをセットする代わりに、スリップすることにしました。それによってシュートを打つだけでなく、最後のシュートを打つことができました」と説明しました。
クイン監督は「接戦での多くの経験が配当を生み出しています。素晴らしい選手たちによる本当に大きなプレーでした。彼女たちはとても落ち着いていて自信に満ちています」と選手たちを称賛しました。
サイクスは「私たちはスカイとネガのリーダーシップ、そして最後のプレーの実行に絶大な信頼を置いています。どんな結果になっても受け入れる覚悟でした」とチームメイトへの信頼を示しました。

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