WNBAレギュラーシーズンも残りわずかとなり、プレーオフ争いが白熱の展開を見せています。各チームの残り試合数が10試合を切る中、13チーム中10チームがまだプレーオフ進出の可能性を残しており、シード順位をめぐる激しい戦いが続いています。
エーシズ10連勝の衝撃とリンクスの独走態勢
土曜日に行われた3試合のうち、プレーオフに影響を与える重要な2試合が注目を集めました。アトランタ・ドリームは主力を欠くニューヨーク・リバティを圧倒し、第2シードを維持しました。一方、ラスベガス・エーシズはワシントン・ミスティクスを下して10連勝を達成しましたが、ドリームを抜くことはできませんでした。
現在の上位陣の成績を見ると、ミネソタ・リンクスが29勝7敗で独走状態にあります。金曜日にはジェシカ・シェパードの歴史的なトリプルダブルによって勝利を収め、第2シードのドリーム(24勝13敗)に6ゲーム差をつけています。残り8試合でこの差を逆転することは現実的に困難で、リンクスの第1シード獲得はほぼ確実となっています。
エーシズ(24勝14敗)は驚異的な10連勝を記録していますが、ドリームが過去11試合で9勝を挙げる好調を維持しているため、第2シードを奪うことができていません。フェニックス・マーキュリー(22勝14敗)が第4シード、リバティ(22勝15敗)が第5シードと続きますが、リバティは過去5試合で4敗と調子を落としており、ホームコートアドバンテージを失う危機に直面しています。
プレーオフボーダーライン1.5ゲーム差の大混戦
プレーオフ最後の枠をめぐる争いは特に激化しています。第6シードのインディアナ・フィーバー(19勝17敗)から第9シードのロサンゼルス・スパークス(17勝18敗)までわずか1.5ゲーム差という接戦が続いています。
シアトル・ストーム(19勝18敗)は過去4試合で3勝を挙げて調子を上げている一方、ゴールデンステート・ヴァルキリーズ(18勝18敗)は3連敗中で苦しい状況です。スパークスは過去7試合で勝ち負けを交互に繰り返す不安定な戦いぶりを見せています。
特に注目すべきは、わずか1週間前までプレーオフ争いに加わっていたワシントン・ミスティクス(16勝21敗)の失速です。3連敗を喫して第8シードのヴァルキリーズから2.5ゲーム差となり、残り試合数を考えるとプレーオフ進出は極めて困難な状況となりました。
下位3チームの状況も厳しく、コネチカット・サン(9勝27敗)、シカゴ・スカイ(9勝27敗)、ダラス・ウィングス(9勝28敗)はすでにプレーオフ進出の可能性が消滅しました。スカイは怪我人続出、ウィングスはオフシーズンの補強が機能せず、サンは主力選手の移籍により戦力が大幅にダウンした結果です。
レギュラーシーズン終盤の見どころとドラフト権の行方
レギュラーシーズンは9月11日に終了し、プレーオフは9月14日から開始されます。プレーオフは上位8チームが進出し、カンファレンスに関係なく順位が決定されます。第1ラウンドは3戦制、準決勝は5戦制、そして今シーズンから決勝は7戦制で行われます。
リンクスの第1シード獲得がほぼ確実な中、真の注目は第2シードから第5シードまでの順位争いです。エーシズの勢いは脅威的ですが、ドリームも好調を維持しており、この2チームの直接対決が順位を左右する可能性があります。マーキュリーとリバティも上位進出を狙える位置にあり、最終週まで目が離せない展開が続きそうです。
プレーオフボーダーラインの争いも熾烈を極めています。フィーバーは主力の怪我に悩まされながらも第6シードを維持していますが、ストームとヴァルキリーズが僅差で追っています。特にストームは調子を上げており、残り試合の対戦相手次第では大きく順位が変動する可能性があります。
ドラフト指名権の行方も興味深い展開となっています。スカイはリンクスに1巡目指名権を譲渡しており、サンとスカイの間には指名権交換の取り決めがあります。さらにスカイはマーキュリーの1巡目指名権も保有しているため、複雑な権利関係が来シーズンのチーム編成に大きな影響を与えることになりそうです。
引用:cbssports

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