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ブレアナ・スチュワート不在で崩れたリバティの王朝
2025年のWNBAレギュラーシーズンも残り3週間を切りました。1か月前、ニューヨーク・リバティがフェニックス・マーキュリーを破って17勝6敗としたとき、誰もがファイナルの再戦を予想していました。しかし、その翌日のロサンゼルス・スパークス戦でブレアナ・スチュワートが負傷して以来、リバティは別のチームのようです。
スチュワート不在の14試合で5勝9敗という成績は、彼女の重要性を改めて証明しています。今季平均18.3得点、6.5リバウンド、3.9アシスト、1.4スティール、1.4ブロックという数字は過去と比べて派手ではありませんが、チームへの影響は計り知れません。スチュワートがプレーしている時のネットレーティングはプラス10.4、不在時はマイナス0.4という差が全てを物語っています。
注目選手・スタッツ
エイジャ・ウィルソン(ラスベガス・エーシズ)
- 今週2試合で30得点以上を記録
- シーズン10度目の30得点ゲーム達成
- WNBA史上初、複数シーズンで10回以上の30得点ゲームを記録
アリッサ・トーマス(フェニックス・マーキュリー)
- バルキリーズ戦でキャリアハイタイの16アシスト
- 今季6度目のトリプルダブル達成
- 自身の持つシーズン最多トリプルダブル記録にタイ
ヴェロニカ・バートン(ゴールデンステート・バルキリーズ)
- ウィングス戦で25得点13アシスト
- 今週2度の20得点10アシスト達成
- 最も成長した選手賞の有力候補として台頭
ペイジ・ベッカーズ(ダラス・ウィングス)
- スパークス戦で44得点
- ルーキーの単一試合得点記録タイ
- 新人王をほぼ確実に
ネカ・オグミケ(シアトル・ストーム)
- ミスティックス戦で30得点
- キャリアハイの6本の3ポイント成功
- ブザービーターで劇的勝利に貢献
今後の展望と影響
リバティにとって朗報は、スチュワートが8月27日の誕生日前に復帰すると宣言していることです。コネチカット・サン戦(月曜日)には「Questionable」としてリストされており、復帰が間近に迫っています。現在5位に沈んでいるリバティですが、レギュラーシーズン残り数週間で態勢を立て直す時間はまだあります。
一方、エーシズは10連勝という圧倒的な強さを見せています。これはラスベガス移転以来最長の連勝記録であり、2021年以来リーグ最長の連勝でもあります。エイジャ・ウィルソンのMVP級の活躍が続く限り、このチームを止めることは困難でしょう。
ミネソタ・リンクスは今季初の連敗を喫しましたが、30勝に到達した最初のチームとなり、フランチャイズ記録に並びました。ナフィーサ・コリアーが32得点で復帰を果たし、MVPレースとスコアリングタイトル争いを再開しています。
アトランタ・ドリームは過去11試合で9勝という好調を維持し、オフェンスレーティング(106.6)とディフェンスレーティング(99.0)でともに2位につけています。第4クォーターでの大量リードを失う場面もありましたが、リンクスとリバティに勝利するなど、上位チームとの対戦でも結果を残しています。
プレーオフ争いでは、インディアナ・フィーバーが8位に後退し、ソフィー・カニンガムのシーズンエンディング負傷(MCL断裂)が大きな痛手となっています。ケイトリン・クラークの復帰時期も不透明で、チームは厳しい状況に置かれています。
シカゴ・スカイはエンジェル・リースが3週間ぶりに復帰し、3試合で平均17得点、9.3リバウンド、4アシスト、FG成功率62.5%という素晴らしい成績を残しましたが、プレーオフ進出の可能性は消滅しました。
引用: cbssports.com

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