エイジャ・ウィルソン WNBAファンブログ

12連勝中のラスベガス・エーシズは本当にタイトル候補なのか?復活劇の光と影

歴史的大敗から始まった驚異的な復活劇

ラスベガス・エーシズが水曜日のアトランタ・ドリーム戦を81-75で制し、12連勝を記録しました。約1か月前には勝率5割を切っていたチームが、今やリーグ2位の座を単独で占めるまでに躍進。この劇的な変化は、8月2日にミネソタ・リンクスに喫した53点差という歴史的大敗がきっかけとなりました。

エイジャ・ウィルソンがこの試合でも34得点、9リバウンド、4ブロックという圧倒的なパフォーマンスを見せ、ジャッキー・ヤングはキャリア2度目となるトリプルダブル(10得点、11リバウンド、10アシスト)を達成。この12連勝は、フランチャイズ史上最長タイ記録であり、リーグ史上でも7番目の長さとなる快挙です。

楽観的要因:リーグ最高の個人と歴史が示す可能性

エイジャ・ウィルソンという絶対的存在

エーシズが優勝候補として復活できる最大の理由は、エイジャ・ウィルソンの存在です。今シーズン11度目となる30得点ゲームを記録し、そのうち6試合はこの連勝期間中に達成されました。平均23.4得点、10.1リバウンド、3.1アシスト、1.6スティール、2.2ブロックという数字は、彼女がリーグで最も支配的な選手であることを証明しています。

得点ランキング2位、リバウンド2位、スティール8位、ブロック1位という成績は、他の追随を許しません。特に得点、リバウンド、ブロックの3部門でトップ3に入っているのはウィルソンだけです。2度のチャンピオンシップと2023年ファイナルMVPの経験を持つ彼女の存在は、プレーオフでさらに輝きを増すことでしょう。

12連勝チームが示す歴史的な成功確率

WNBAの歴史上、シーズン中に12連勝を達成したのは10チーム(11例)のみです。そのうち4チームが優勝、5チームがファイナル進出、8チームが準決勝以上に進出しています。唯一、2012年のサンアントニオ・シルバースターズだけが1回戦で敗退しましたが、皮肉にもそのチームのポイントガードは現エーシズのベッキー・ハモンヘッドコーチでした。

この連勝期間中、エーシズは攻撃効率113.1(リーグ2位)、守備効率100(リーグ2位)、ネットレーティング+13.1(リーグ1位)という素晴らしい数字を記録しています。

ホームコートアドバンテージの威力

2018年にラスベガスに移転して以来、エーシズのホームゲームは相手チームにとって最も困難な環境の一つとなっています。2019年以降、レギュラーシーズンのホーム成績は85勝25敗、プレーオフでは14勝4敗という驚異的な数字を誇ります。

今シーズンもホームでは14勝5敗(ネットレーティング+4.9)と好調で、現在第2シードを自力で確保できる位置にいます。これにより、プレーオフの最初の2ラウンドでホームコートアドバンテージを得る可能性が高まっています。

悲観的要因:支援体制の不足と強敵の存在

ウィルソンへの過度な依存

連勝中もウィルソンがチーム得点の30.7%を占め、ヤングと合わせると49%に達しています。これは一人の選手、特にウィルソンにとって、プレーオフ全体を通じて維持するには過酷な負担です。

2022年と2023年の連覇時には、ウィルソン、ヤング、チェルシー・グレイ、ケルシー・プラムの4人全員が平均15得点以上を記録していました。しかし現在、グレイは2023年ファイナルでの足の怪我から完全には回復しておらず、ジュエル・ロイドもプラムの代替としては物足りない状態です。

不安定なサポートキャスト

ナリッサ・スミスは中盤のトレードで加入して以来、連勝中に57%という高いシュート成功率を記録していますが、これがプレーオフでも継続する保証はありません。デイナ・エバンスも直近12試合で3ポイントシュートを51.8%の確率で成功させていますが、これは明らかに通常より高い数字です。

キエルスタン・ベルに至っては、連勝中でも平均4.1得点、シュート成功率33.3%という低調な成績で、プレーオフでの信頼性に疑問が残ります。

ミネソタ・リンクスという巨大な壁

最大の懸念材料は、今シーズン3度対戦して合計98点差で敗れているミネソタ・リンクスの存在です。6月17日に76-62、7月25日に109-78、8月2日に111-58という結果は、エーシズの復活前とはいえ、深刻な相性の悪さを示しています。

9月4日に予定されている最後の対戦が、プレーオフに向けた重要な試金石となるでしょう。優勝を目指すなら、おそらくナフィーサ・コリアー率いるリンクスを倒す必要がありますが、現時点でその可能性を楽観視することは困難です。

まとめ:復活は本物だが頂点への道は険しい

エーシズの12連勝は間違いなく本物の復活であり、プレーオフでの成功の可能性を示しています。エイジャ・ウィルソンという絶対的エース、歴史が示す成功確率、強固なホームコートアドバンテージは、彼らを正真正銘の優勝候補に押し上げています。

しかし、ウィルソンへの過度な依存、不安定なサポートキャスト、そしてリンクスという強敵の存在は、3連覇への道が決して平坦ではないことを示しています。ファイナル進出の可能性は十分にありますが、優勝となると話は別かもしれません。

引用: cbssports

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です