試合展開
8月28日、ニューヨークのバークレイズ・センターで行われた一戦で、ニューヨーク・リバティがワシントン・ミスティクスを89-63で圧倒しました。
試合前、リバティにとって大きな誤算が発生します。サブリナ・イオネスク(左足親指負傷)、ジョンケル・ジョーンズ(体調不良)、ナターシャ・クラウド(鼻骨骨折)の主力3選手が欠場となったのです。特にジョーンズは試合当日の体調不良で直前のスクラッチとなりました。
第1クォーター、地元ブルックリンから約30マイル離れた場所で育ったミスティクスのルーキー、ソニア・シトロンが奮闘し、20-18でミスティクスがリードします。ミスティクスはペイントエリアで10-4、オフェンシブリバウンドで4-0と内側で優位に立ちました。
第2クォーターで流れが変わります。リバティがペイントポイントで10-8、オフェンシブリバウンドでも3-1と逆転し、前半を43-37のリードで折り返しました。
第3クォーター、脳震盪から復帰したイザベル・ハリソンが大活躍を見せます。インサイドでの強さに加え、3ポイントシュートも2本成功させ、62-49とリードを広げました。
第4クォーターはリバティが完全に試合を支配し、最大26点差をつける圧勝となりました。
注目選手・スタッツ
ニューヨーク・リバティ
- イザベル・ハリソン:16得点(シーズンハイ、3P 2本成功)8月10日以来の復帰戦
- エマ・ミーセマン:15得点
- マリーン・ヨハネス:14得点(今季全39試合出場の唯一の選手)
- ブレアナ・スチュワート:12得点(31歳の誕生日翌日)
- ステファニー・タルボット:11得点
ワシントン・ミスティクス
- ソニア・シトロン:18得点(前半15得点、後半3得点のみ)
- キキ・イリアフェン:16得点
- シャキーラ・オースティン:7得点(前半FG 0/7で無得点、前試合はキャリアハイ30得点)
- ルーシー・オルセン:7得点
試合後のコメント
試合後の公式コメントは現時点では詳しく公表されていませんが、リバティは主力3人を欠きながらも、ハリソンの復帰が大きな活力となりました。2週間以上離脱していたハリソンが、チーム最多の16得点を記録し、攻守両面でチームを牽引しました。
リバティはスチュワートの復帰以降2連勝となり、24勝15敗でフェニックスと並んで第4シードに位置し、アトランタとは0.5ゲーム差の第3シードを狙える位置につけています。残り5試合でプレーオフに向けて重要な局面を迎えています。
一方、ミスティクスは5連敗となり、今季最長の連敗を記録しました。16勝23敗で第8シードのシアトルとは4ゲーム差となり、プレーオフ進出が厳しい状況となっています。ルーキーのシトロンとイリアフェンの活躍は光明ですが、アウェーでは6勝13敗と苦戦が続いています。
観客15,015人が見守る中、リバティは層の厚さを証明する勝利となりました。

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