二年目スターが巻き起こした衝撃の24時間
2025年9月3日から4日にかけて、シカゴ・スカイのエンジェル・リースを巡る騒動がWNBA界を震撼させました。チーム批判発言から謝罪、そして8個目のテクニカルファウルによる出場停止危機まで、わずか24時間で起きた一連の出来事が、意外な形でインディアナ・フィーバーのプレーオフ進出争いに影響を与える可能性が出てきています。
事の発端は、シカゴ・トリビューンに掲載されたリースのインタビュー記事でした。彼女は球団フロントの補強不足を批判し、さらにはタイラー・マーシュヘッドコーチの指導力不足、ベテランのコートニー・バンダースルートを含む複数の選手への厳しい評価まで口にしました。このような内部批判は異例であり、チーム内に大きな波紋を広げました。
スカイの逆境からの勝利と新たな問題
興味深いことに、この騒動直後の9月3日夜、スカイはコネティカット・サン戦で88-64という圧倒的な勝利を収めました。リース自身も18得点、13リバウンド、4アシスト、4スティールという素晴らしいスタッツを記録し、批判発言の影響を感じさせないパフォーマンスを見せました。
しかし、この試合中にリースはアリーヤ・エドワーズの頭部への接触で今季8個目となるテクニカルファウルを受けてしまいます。新しい44試合制のレギュラーシーズンでは、8個目のテクニカルファウルで自動的に1試合の出場停止処分が科されることになっています。この判定が覆らない限り、9月5日のフィーバー戦を欠場することになります。
フィーバーにとっての計算外の幸運
現在21勝20敗で8位につけるフィーバーにとって、この展開は願ってもないチャンスとなりました。リースはスカイの絶対的エースであり、彼女抜きでのチーム運営は極めて困難です。特にオフェンス面での影響は計り知れません。
フィーバーは怪我人続出という厳しい状況下で戦っており、どんな形であれ有利な状況は歓迎すべきものです。現在9位のロサンゼルス・スパークスとは1.5ゲーム差であり、残り3試合全てが重要な意味を持つ中、ホームでリース不在のスカイと対戦できることは、プレーオフ進出に向けて大きなアドバンテージとなります。
チーム内紛がもたらす複雑な状況
リースの発言とその後の謝罪は、スカイ内部の問題を浮き彫りにしました。フロントへの不満、コーチングスタッフへの疑問、チームメイトへの厳しい評価など、これらは単なる一時的な感情の爆発ではなく、より深刻な組織的課題の表れかもしれません。
一方で、批判直後の大勝は、逆境をバネにする若いチームの底力を示しました。しかし、エースを欠いた状態でフィーバー戦に臨むことは、チームの真の実力が試される場面となるでしょう。
リースの出場停止が確定すれば、フィーバーにとっては思わぬ形で訪れた勝利への道筋となります。プレーオフ争いの天王山とも言えるこの一戦、両チームの運命を大きく左右する可能性を秘めています。
引用: yardbarker.

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