プレーオフ前の重要な勝利が示すもの
アトランタ・ドリームがレギュラーシーズン終盤で見せている圧倒的な強さに、WNBA全体が注目しています。コネチカット・サンとの一戦で87-62という大差での勝利を収め、ホームでの成績を16勝6敗、シーズン通算29勝まで積み上げました。この勝利は単なる1勝以上の意味を持っています。なぜなら、2014年にフェニックス・マーキュリーで優勝経験を持つブリトニー・グライナーが、このチームの優勝の可能性について初めて本音を語ったからです。
ホームコートで見せた圧倒的な後半戦の強さ(87-62の完勝劇)
カレッジパークでの最後のホームゲームとなったこの試合、前半こそサンと接戦を演じたドリームでしたが、後半に入ると別のチームのような変貌を遂げました。前半、サニヤ・リバースとティナ・チャールズがそれぞれ10得点を記録し、サンのペースで試合が進んでいました。ドリームは攻守両面でリズムを掴めず、苦戦を強いられていたのです。
しかし第3クォーターから状況は一変します。ドリームのディフェンスが機能し始め、一時は28点差まで広げる圧倒的な展開に。ライン・ハワードが12得点でチームをリードし、5人の選手が二桁得点を記録するバランスの取れた攻撃を展開しました。この後半の爆発力こそが、ドリームの真の実力を示すものでした。
ナズ・ヒルモンは試合後、「私たちの最高のオフェンスは、ストップから生まれます。トランジションで走り、オープンな選手を見つけ、ディフェンダーをミスマッチに追い込むことができます」と、チームの勝利の方程式を明確に語っています。
グライナーが語る優勝への鍵:ベンチの厚みと全員バスケットボール
「全員が準備できています。ファイナルやプレーオフでは、誰も予想していない選手、ベンチから出てきて活躍する選手が必要になります。それは常に6番目、7番目の選手なんです。そして私たちにはそれがあると、正直に思っています」
グライナーのこの言葉には、優勝経験者ならではの重みがあります。2014年の優勝時も、スター選手だけでなく、ロールプレーヤーの活躍が勝利の鍵となりました。現在のドリームには、まさにその要素が揃っているというのです。
カール・スメスコ監督についても、グライナーは高く評価しています。「コーチは私たち一人一人にチャレンジを与え続けています。ナズも言っていましたが、彼は自分自身も向上させることに集中していて、それが結果に表れています」
スメスコ監督自身も、「コネチカットは素晴らしいプレーをし、難しいショットも決めてきました。でも私たちにはディフェンス面でもう一段階上のレベルがあると思っていました。第3クォーターに出てきて、そのフロアの端で私たちができることを示しました」と、チームの潜在能力の高さを強調しています。
今後の展望:レギュラーシーズン最終戦から始まるチャンピオンシップへの道
ドリームは再びサンと対戦してレギュラーシーズンを締めくくります。今度はアウェーでの戦いとなりますが、直前の大勝は大きな自信となるでしょう。そして、その先にはプレーオフが待っています。
現在のドリームの強みは、誰が活躍するか予測できない多様性にあります。この試合でも5人が二桁得点を記録したように、相手チームは特定の選手を止めるだけでは勝利できません。さらに、後半での爆発力は、プレーオフの緊張感のある試合でも大きな武器となるでしょう。
16勝6敗というホームでの強さも見逃せません。プレーオフでホームコートアドバンテージを得られれば、優勝への道筋はより明確になります。グライナーという優勝経験者の存在、スメスコ監督の戦術、そして選手層の厚さ。これらすべてが揃った今シーズンのドリームは、まさに優勝候補の一角と言えるでしょう。
引用:yardbarker

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