国際的背景が結んだ二人の絆
WNBAのスター選手、サトウ・サバリーが最近『Bird’s Eye View』のインタビューで、オレゴン大学時代のチームメイト、サブリナ・イオネスクとの特別な関係について語りました。2020年のWNBAドラフトで1位と2位で指名された二人の絆は、単なるチームメイトを超えた深いものだったことが明らかになっています。
サバリーは、イオネスクに惹かれた理由として、彼女の明確なビジョンと決断力を挙げています。「彼女は早い段階でシステムの仕組みを理解し、自分が何を望んでいるかを知っていました。物事を軽く考えないその姿勢が、私は大好きでした」とサバリーは語ります。
特に興味深いのは、二人の国際的なバックグラウンドです。ドイツ系のサバリーとルーマニア系のイオネスクは、異国での生活という共通の経験を通じて深い理解を築きました。「彼女もルーマニアのバックグラウンドを持ち、ある種の国際的な背景があったので、その点でつながりました。異国にいる私の状況も理解してくれたんです」とサバリーは振り返ります。
オレゴン大学での輝かしい成績と未完の夢
二人がオレゴン大学で共にプレーした3年間は、プログラム史上最も成功した時期の一つとなりました。2018年にはエリート8、2019年にはファイナル4に進出し、大学バスケットボール界に旋風を巻き起こしました。
サバリーは2019-20シーズンに平均16.1得点、6.9リバウンドを記録し、チェリル・ミラー賞(全米最優秀スモールフォワード)を受賞。一方、イオネスクはNCAAの男女を通じた歴代トリプルダブル記録を更新し、ウェイド・トロフィーやウッデン賞を獲得するなど、歴史的な活躍を見せました。
しかし、COVID-19パンデミックにより最終シーズンが途中で打ち切られたことは、二人にとって大きな心残りとなっています。「最後の年を完全にプレーできればよかったのですが」とサバリーは述べ、未完の夢への思いを語りました。
プロでの道のりと変わらぬ友情
2020年のWNBAドラフトで、イオネスクがニューヨーク・リバティから全体1位、サバリーがダラス・ウィングスから全体2位で指名されたことは、オレゴン大学の歴史に新たな1ページを刻みました。チームメイトが1位・2位で指名されるのは、2016年以来の快挙でした。
プロ入り後も二人の絆は続いています。2024年3月のイオネスクの結婚式には、サバリーが他のオレゴン大学時代のチームメイトと共に出席。「彼女の結婚式に参加し、グローバルスーパースターへと成長していく姿を見ることができたのは本当に素晴らしいことです」とサバリーは感慨深げに語りました。
フリーエージェントでの決断と新たな挑戦
2025年のフリーエージェントで、多くのファンはサバリーがイオネスクのいるニューヨーク・リバティに加入すると予想していました。妹のニャラ・サバリーもリバティでプレーしており、チームは前年にWNBAチャンピオンに輝いたばかりでした。
しかし、サバリーは最終的にフェニックス・マーキュリーへの移籍を選択。「ニューヨークには、すでに機能している素晴らしいシステムがあります。それは妹のチームで、私はそれを尊重しています」と、妹への配慮を示しました。
現在、サバリーはマーキュリーで平均19.1得点、8.0リバウンドを記録し、チームをWNBA4位の成績に導いています。一方、イオネスクもリバティで引き続き活躍を続けており、両者とも2025年のオールスターに選出されました。
そして2025年1月、新しい3on3リーグ「Unrivaled」で、二人は再びチームメイトとなりました。Phantom BCで共にプレーする二人の姿に、多くのファンが大学時代の再現を期待しています。「オレゴンでの関係は永遠に続く」というサバリーの言葉通り、二人の絆は時を経ても変わることなく、WNBAの歴史に新たな章を刻み続けています。
引用: yardbarker.

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