ペイジ・ベッカーズ

ベッカーズがWNBA史に刻む新たな1ページ – ダラス・ウィングスの新星が見せた44得点の衝撃と新人王への道

ESPN専門家陣の満場一致が示す圧倒的実力

2025年WNBAシーズンも残すところあと1試合。ダラス・ウィングスのペイジ・ベッカーズが新人王受賞に向けて最終コーナーを回っています。ESPNのWNBA専門記者であるケンドラ・アンドリュース、ケビン・ペルトン、アレクサ・フィリプー、マイケル・ヴォーペルの4名が行った投票で、23歳のベッカーズは満場一致で新人王に選出されました。これは単なる予想ではなく、彼女の圧倒的なシーズンを物語る確定的な評価と言えるでしょう。

歴史的な数字が物語る新人離れした活躍(平均19.1得点、5.3アシスト)

ベッカーズの2025年シーズンは、数字の面で見ても歴史的なものとなりました。平均19.1得点、3.8リバウンド、5.3アシスト、1.6スティールという成績は、単に優秀というレベルを超えています。

特に注目すべきは、彼女の得点平均がWNBA史上ルーキーとして歴代7位にランクインしていることです。さらに驚異的なのは、フィールドゴール成功率47.4%という効率性で、これは歴代ルーキーの中でトップの数字となる見込みです。

平均19得点と5アシストを記録したルーキーは、2024年のケイトリン・クラークに続いて史上2人目。実際、WNBA史上でこの数字を達成した選手は、全シーズンを通してもわずか13人しかいません。これだけでも、ベッカーズのシーズンがいかに特別なものかが分かります。

ウィングスは今季、主力選手の相次ぐシーズンエンディング負傷に見舞われ、チーム状況は決して良くありませんでした。しかし、その逆境の中でベッカーズの肩にかかる負担は増す一方でしたが、彼女はプレッシャーを力に変え、シーズンが進むにつれてさらに成長を見せました。

スパークス戦44得点の衝撃 – WNBA史上初の記録達成

ベッカーズの新人王を決定づけたのは、先月のロサンゼルス・スパークス戦での圧巻のパフォーマンスでした。21本中17本のシュートを決めて44得点を記録。これはフィールドゴール成功率80%以上で40得点以上を達成したWNBA史上初の快挙となりました。

この試合の凄さは、単に得点が多かっただけではありません。80.9%という驚異的な成功率は、彼女のシュート選択の良さ、そして冷静な判断力を示しています。今季40得点以上を記録した選手は、リーグ全体を見渡してもベッカーズただ一人。この事実が、彼女の得点能力の高さを如実に物語っています。

アレクサ・フィリプーは「ウィングスにとって困難なシーズンでしたが、ベッカーズを中心とした未来は明るい」と評価。彼女の2025年シーズンは、WNBA史上の他のルーキーシーズンと比較しても、そして今夏のリーグ全体を見渡しても、際立った存在感を放っています。

ライバルとの比較と今後の展望 – 新世代のスター誕生

確かに、ワシントン・ミスティクスのソニア・シトロンも素晴らしいシーズンを送りました。21歳のシトロンは平均14.9得点、4.0リバウンド、2.4アシスト、1.3スティールを記録し、ESPNは彼女を次点に選出。「ほとんどの年なら新人王を獲得していただろう」という評価は、シトロンの実力の高さを物語っています。

しかし、ベッカーズの圧倒的なパフォーマンスの前では、シトロンも霞んでしまいます。ドラフト全体1位指名の期待に完璧に応え、チームの困難な状況下でもリーダーシップを発揮し続けたベッカーズ。コート内外で高い基準を設定し、チームメイトを導く姿は、単なる新人の域を超えています。

木曜日午後7時(中部時間)にフェニックス・マーキュリーとのホームゲームで2025年シーズンを締めくくるウィングス。ベッカーズにとっては、歴史的なルーキーイヤーの最後を飾る舞台となります。新人王受賞はほぼ確実視されていますが、それ以上に重要なのは、彼女がWNBAの新たな時代を切り開く存在になりつつあることでしょう。

引用: yardbarker

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