目次
はじめに:WNBAプレイオフの基本構造
WNBAプレイオフは、レギュラーシーズン終了後に行われる頂点を決める戦いです。上位8チームがカンファレンス関係なく出場権を獲得し、レギュラーシーズンの成績順にシード順位が決定されます。
2025年シーズンから、プレイオフは3つのラウンドで構成される新フォーマットが採用されています。各ラウンドで必要な勝利数が異なり、最大で計20試合が行われる可能性があります。
第1ラウンド:ベスト・オブ・3(最大3試合)
試合数と勝利条件
第1ラウンドは先に2勝したチームが勝ち上がるベスト・オブ・3方式です。最短2試合、最大3試合で決着がつきます。
ホームコートアドバンテージ(1-1-1方式)
- 第1試合:上位シードのホーム
- 第2試合:下位シードのホーム
- 第3試合(必要な場合):上位シードのホーム
この方式により、全チームが最低1試合はホームゲームを開催できる仕組みになっています。2024年までの2-1方式から変更され、より公平性が高まりました。
第1ラウンドの対戦カード
- 第1シード vs 第8シード
- 第2シード vs 第7シード
- 第3シード vs 第6シード
- 第4シード vs 第5シード
セミファイナル:ベスト・オブ・5(最大5試合)
試合数と勝利条件
セミファイナルは先に3勝したチームがファイナルに進出するベスト・オブ・5方式です。最短3試合、最大5試合で勝敗が決まります。
ホームコートアドバンテージ(2-2-1方式)
- 第1・2試合:上位シードのホーム(2連戦)
- 第3・4試合:下位シードのホーム(2連戦)
- 第5試合(必要な場合):上位シードのホーム
レギュラーシーズンで好成績を収めたチームが、決定的な第5試合をホームで戦えるアドバンテージを持ちます。
対戦カードの決定方法
第1ラウンド終了後も再シードは行われず、以下の組み合わせで対戦:
- 1-8の勝者 vs 4-5の勝者
- 2-7の勝者 vs 3-6の勝者
WNBAファイナル:ベスト・オブ・7(最大7試合)
試合数と勝利条件
ファイナルは先に4勝したチームが優勝するベスト・オブ・7方式です。これは2025年から導入された新方式で、WNBA史上初めての7戦制となりました。最短4試合、最大7試合で王者が決定します。
ホームコートアドバンテージ(2-2-1-1-1方式)
- 第1・2試合:上位シードのホーム
- 第3・4試合:下位シードのホーム
- 第5試合(必要な場合):上位シードのホーム
- 第6試合(必要な場合):下位シードのホーム
- 第7試合(必要な場合):上位シードのホーム
この方式により、上位シードは最大4試合をホームで開催でき、特に決定的な第7戦をホームで戦える大きなアドバンテージを持ちます。
全体の試合数まとめ
1チームあたりの最大試合数
優勝までの道のりで、1チームが戦う可能性のある試合数:
- 最短:9試合(全ラウンドをスイープした場合)
- 最長:15試合(全ラウンドでフルゲームを戦った場合)
プレイオフ全体の試合数
- 第1ラウンド:最小8試合、最大12試合(4シリーズ×最大3試合)
- セミファイナル:最小6試合、最大10試合(2シリーズ×最大5試合)
- ファイナル:最小4試合、最大7試合(1シリーズ×最大7試合)
- 合計:最小18試合、最大29試合
2025年の主な変更点
ファイナルの7戦制導入
2024年まではファイナルも5戦制でしたが、2025年からNBAと同様の7戦制が採用されました。これにより、より実力差が反映されやすく、劇的な展開が期待できるようになりました。
第1ラウンドのホーム配分変更
2024年の2-1方式から1-1-1方式に変更され、下位シードチームも必ずホームゲームを開催できるようになりました。これにより、ファンエンゲージメントの向上と収益の公平な分配が実現しています。
よくある質問(FAQ)
Q1:なぜカンファレンス別ではないのですか?
WNBAは13チームと規模が小さいため、カンファレンス分けをせず、純粋に成績上位8チームがプレイオフに進出します。これにより、最も強い8チームによる真の頂上決戦が実現します。
Q2:ホームコートアドバンテージはどれくらい重要ですか?
WNBA史上、プレイオフでのホームチームの勝率は約65%と高く、特に第7戦のような決定的な試合では70%を超えます。レギュラーシーズンの成績が直接的にプレイオフの有利不利に影響します。
Q3:プレイオフの期間はどれくらいですか?
通常、9月中旬に開始し、10月中旬までの約1ヶ月間で行われます。2025年は9月14日開始、最長で10月17日までの日程が組まれています。
Q4:試合間隔はどのように設定されていますか?
基本的に中1日から2日の間隔で試合が組まれ、移動を伴う場合は2日間の休養日が設けられることが多いです。選手の体調管理と公平性を考慮したスケジューリングが行われています。
Q5:再シードは行われますか?
第1ラウンド終了後の再シードは行われません。ブラケット方式で、最初に決まった組み合わせに従って勝ち上がったチーム同士が対戦します。
まとめ:WNBAプレイオフの醍醐味
WNBAプレイオフは、短期決戦の第1ラウンドから長期戦のファイナルまで、異なる戦略と駆け引きが求められる構成になっています。2025年から導入された7戦制ファイナルにより、より深い戦術と選手層の厚さが問われるようになりました。
各ラウンドで必要な勝利数が異なることで、チームは体力配分と戦術の調整を柔軟に行う必要があります。ファンにとっても、最大29試合という豊富なコンテンツが提供され、約1ヶ月にわたって最高峰の女子バスケットボールを楽しむことができます。

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
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