試合展開
9月24日にラスベガスで行われたWNBA準決勝第2戦で、第2シードのラスベガス・エーシズが第6シードのインディアナ・フィーバーに90-68で大勝し、シリーズを1-1のタイに戻しました。
試合序盤、ナリッサ・スミスがナターシャ・ハワードを押し込みながらレーンをカットし、簡単なレイアップを決めてエーシズが先制しました。第1クォーター中盤からエーシズがリードを奪い、その後一度も主導権を渡しませんでした。
エーシズはペイント内での支配を目指し、48得点をペイント内で奪いました。第1戦で苦戦したエイジャ・ウィルソンがMVPらしい活躍を見せ、チームを牽引しました。
第3クォーターと第4クォーターでフィーバーが何度か追い上げを見せましたが、エーシズはその都度突き放し、最終的に22点差での快勝となりました。
エーシズの守備陣も素晴らしく、チェルシー・グレイ、ジャッキー・ヤング、ジュエル・ロイドがケルシー・ミッチェルをローテーションでマークし、彼女の突破を封じました。
注目選手・スタッツ
ラスベガス・エーシズ
- エイジャ・ウィルソン: 25得点(FG 10/18、55.6%)、9リバウンド、5スティール、2ブロック(FT 4/4)
- ナリッサ・スミス: 18得点、7リバウンド、7月のダラスからのトレード以来最高のプレーオフパフォーマンス
- ジャッキー・ヤング: 13得点、守備でもミッチェルを封じる
- チェルシー・グレイ、ジュエル・ロイド: 守備で重要な役割を果たす
- チーム全体:ペイント内得点48-34で圧倒、3Pアテンプトはシーズン最少の12本
インディアナ・フィーバー
- ケルシー・ミッチェル: 13得点に終わる(第1戦は34得点)、エーシズの守備に苦しむ
- アリーヤ・ボストン: ダブルダブルを狙うも力及ばず
- レクシー・ハル: 背中の問題で第2戦は疑問視されていたが出場
- チーム全体:第4Qで得点が伸びず、フリースロー13/21(61.9%)、ゴール下3フィート以内8/17と決定力不足
試合後のコメント
ウィルソンは史上初となる、センターポジションで25得点5スティールを記録したプレーオフゲームを達成しました。また、プレーオフ史上5番目に多いフィールドゴール成功数も記録しました。
エーシズは第1戦での敗戦から見事に立ち直り、声明を発する必要があった試合で完璧なパフォーマンスを見せました。スミスの獲得が功を奏し、6月のトレードで2027年の無保護1巡目指名権を手放した価値を証明しています。スミスがダブルフィギュアを記録した試合でのエーシズの成績は、レギュラーシーズンとプレーオフ合わせて12勝2敗となっています。
フィーバーは6人の故障者を抱えながらも健闘していますが、経験豊富なエーシズ相手には力の差が出ました。ミッチェルが第1戦のようなエリートレベルのプレーを見せることが番狂わせには必要ですが、この試合ではエーシズの守備に完全に封じ込められました。
シリーズは1-1となり、第3戦は金曜日にインディアナポリスで行われます。

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