試合展開
9月24日にミネアポリスで行われたWNBA準決勝第2戦で、第4シードのフェニックス・マーキュリーが第1シードのミネソタ・リンクスに89-83で延長戦の末に勝利し、シリーズを1-1のタイに戻しました。
第1クォーター、リンクスが21-19とリードして終了しました。第2クォーターでリンクスが勢いを増し、ハーフタイムには48-32と16点のリードを奪いました。
第3クォーター序盤、ナフィーサ・コリアーがスリーポイントを決めて59-39と20点差まで広げました。この時点でリンクスの勝利は確実に見えました。しかし、ここからマーキュリーの反撃が始まりました。サトウ・サバリーがディープスリーを決めると、チーム全体に勢いが生まれました。
マーキュリーは後半だけで57-35とリンクスを圧倒しました。第4クォーター残り4.3秒、79-76でリンクスがリードしている場面で、サミ・ホイットコムがスリーポイントシュートを決めて同点に追いつき、試合を延長戦へともつれ込ませました。
延長戦では、マーキュリーがリンクスを10-4で上回り、歴史的な逆転勝利を収めました。これはWNBAプレーオフ史上3番目に大きな逆転勝利で、ロードのプレーオフゲームでは史上最大タイの逆転劇となりました。
注目選手・スタッツ
フェニックス・マーキュリー
- サトウ・サバリー: 24得点、9リバウンド、第3Qの重要な場面でディープスリーを決める
- アリッサ・トーマス: 19得点、13アシスト、8リバウンドでトリプルダブルに迫る活躍
- サミ・ホイットコム: ベンチから13得点、残り4.3秒の同点スリーポイントが試合の流れを変える
- キャスリン・ウェストベルド: ルーキーが第3Q終盤にスリーを決めて15-3ランに貢献
- チーム全体:FG 33/79(41.8%)、3P 13/32(40.6%)、後半57-35の大爆発
ミネソタ・リンクス
- ナフィーサ・コリアー: 24得点、6リバウンド、1アシスト
- ケイラ・マクブライド: 21得点も第4Qで失速
- コートニー・ウィリアムズ: 20得点を記録
- アラナ・スミス: 13得点
- チーム全体:FG 34/75(45.3%)、3P 7/28(25.0%)、20点リードを守れず
試合後のコメント
この勝利はWNBAプレーオフ史上2回目となる、ロードゲームでの20点差からの逆転勝利でした。マーキュリーは歴史に名を刻む素晴らしい粘りを見せました。
トーマスとサバリーの2人でチーム得点の48%(89点中43点)を記録し、チームを牽引しました。特に第3クォーター終盤から第4クォーターにかけてのマーキュリーの猛攻は圧巻でした。
リンクスは今プレーオフ初の敗戦を喫しました。ディジョナイ・キャリントンの欠場が響き、スターターの4人が36分以上プレーし、ブリジット・カールトンは40分以上、マクブライドは42分のプレータイムとなりました。この疲労が終盤と延長戦での失速につながった可能性があります。
シリーズは1-1のタイとなり、第3戦は金曜日にフェニックスへ移動して行われます。

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