シカゴでのオールスター開催決定！リースの3年目に明るい光

シカゴ・スカイとエンジェル・リースにとって、2025年のシーズンは激動の一年でした。しかし、WNBAから発表された2026年のオールスターゲーム開催地決定というビッグニュースが、リースの3年目のシーズンに向けて新たな希望をもたらしています。

シカゴでの2026年オールスターゲーム開催が正式決定

WNBAは、2026年のAT&T WNBAオールスターゲームをシカゴのユナイテッドセンターで開催することを正式に発表しました。これはシカゴにとって2022年以来2度目のオールスターゲーム開催となり、女子バスケットボールのプレミア都市としての地位をさらに高めることになります。

キャシー・エンゲルバートWNBAコミッショナーは声明で、シカゴへのオールスターゲームの帰還に興奮を示しました。シカゴ・スカイのCEO兼プレジデントであるアダム・フォックスも、前回のオールスターゲームの成功を基に、リーグの急成長を祝い、WNBAのトップスターたちを世界クラスのステージで披露することを楽しみにしていると述べています。

リースはキャリア最初の2シーズンでいずれもオールスターに選出されており、現在の軌道を維持しシカゴに残留すれば、地元ファンの前でリーグ最高の選手たちと肩を並べる機会を得ることになります。

波乱の2年目シーズンを振り返る

リースの2年目のシーズンは、生産性と波乱の両方を兼ね備えたものでした。彼女は平均14.7点、12.6リバウンドを記録し、リーグのリバウンド王に輝きました。インテリアで最もタフな選手の一人としての地位を確立し、2年連続でオールスターに選出されるという偉業を成し遂げました。

しかし、シーズン終盤には内部の緊張と批判を招いた公のコメントが原因で、チームから短期間の出場停止処分を受けるという事態に見舞われました。この出来事は、彼女のシカゴでの長期的な将来について広範な憶測を呼び起こしました。それでも、リースは高いレベルでプレーを続け、困難な状況の中でもその才能を証明し続けました。

2025年シーズンの後半には背中の怪我で戦線を離脱し、最終戦では出場停止処分の影響もあって出場できませんでした。シーズン終了後のエグジットインタビューも行われず、フロントオフィスとの関係に亀裂が生じていることが示唆されました。

それでも、リースのオンコートでのパフォーマンスは疑いようがありません。キャリアわずか2年で2度のオールスター選出という実績は、彼女がWNBAの最も輝かしい若手スターの一人であることを証明しています。

ホームでのオールスター出場という絶好の機会

2026年のオールスターゲームがシカゴで開催されることは、リースにとって特別な意味を持ちます。もし彼女がシカゴに残り、現在の成績を維持すれば、地元ファンの前でWNBAの最高峰の舞台でプレーする機会を得ることができます。

これは単なるバスケットボールの試合以上の意味を持ちます。リースにとって、シカゴのファンに対して自分の才能を披露し、リーグの最も輝かしい若手スターとしての地位を再確認する絶好のチャンスとなるでしょう。また、組織との関係を修復し、シカゴでのキャリアを続けていく上でのターニングポイントになる可能性もあります。

ユナイテッドセンターは、NBAのシカゴ・ブルズの本拠地でもあり、バスケットボールの歴史が刻まれた聖地です。そこでオールスターとしてプレーすることは、リースのキャリアにおいて記念碑的な瞬間となるはずです。

シカゴ・スカイの今後と課題

シカゴ・スカイは2025年シーズンを10勝34敗という不本意な成績で終えました。リース以外にも、組織全体が多くの課題を抱えています。練習施設の問題、フロントオフィスの意思決定、そして主力選手との関係性など、改善すべき点は山積しています。

過去には、シルビア・ファウルスやエレナ・デレドンなど、スター選手がシカゴから離脱することを選択してきた歴史があります。リースも同様の道を選ぶ可能性について、多くのメディアや専門家が議論しています。

しかし、2026年のオールスターゲーム開催は、組織にとって重要な節目となる可能性があります。この機会を活用し、リースとの関係を修復し、チーム再建に向けた明確なビジョンを示すことができれば、シカゴ・スカイは新たなチャプターを開くことができるでしょう。

リースのオフシーズンの動向、そしてシカゴ・スカイのフロントオフィスがどのような動きを見せるかが、3年目のシーズンに向けた最大の注目点となります。ホームでのオールスターゲームという明るいニュースが、波乱の2年目を経たリースとシカゴ・スカイにとって、再出発のきっかけになることを期待したいです。

引用: athlonsports