レブロン・ジェームズとルカ・ドンチッチが揃って欠場する中、オースティン・リーブスがロサンゼルス・レイカーズの救世主となりました。2025年10月27日、ゴールデン1センターで行われたサクラメント・キングス戦で、リーブスはキャリアハイとなる51得点を記録し、チームを127-120の勝利に導きました。
この試合は、レイカーズにとって2025-26シーズン序盤の重要な一戦でした。開幕戦でゴールデンステート・ウォリアーズに敗れ、その3日後にミネソタ・ティンバーウルブズに勝利したばかり。シーズンわずか3試合目で、すでに2人のスター選手を欠いた状態での戦いを強いられていたのです。
リーブスの圧巻のパフォーマンス
リーブスの51得点は、単なる数字以上の意味を持ちます。彼は22本のフィールドゴールシュートのうち12本を成功させ、3ポイントシュートも6本決めました。さらに、11リバウンドと9アシストを記録し、トリプルダブルまであと1アシストという総合的な活躍を見せたのです。
第1クォーターでいきなり15得点を挙げ、レイカーズに勢いをもたらしたリーブス。キングス側はザック・ラビーンが32得点、デマー・デローザンが21得点6リバウンドと応戦しましたが、リーブスの爆発力には及びませんでした。
JJレディックヘッドコーチは試合後、このように語りました。「彼は素晴らしかった。今夜は私たちのために全てをやってくれた。こうした瞬間が彼にとって信じられないほど重要なんだ。チームメイトもそれを見ているし、コーチ陣も見ている。彼は常にその瞬間に生きている。訪れる全ての瞬間に対して準備ができている。毎日彼と一緒にいることは喜びだよ」
注目選手とスタッツ
オースティン・リーブス(レイカーズ)
- 51得点、11リバウンド、9アシスト
- フィールドゴール成功率54.5%(12/22)
- 3ポイントシュート6本成功
- キャリアハイを大幅に更新する爆発的パフォーマンス
ディアンドレ・エイトン(レイカーズ)
- 22得点、15リバウンド
- インサイドで存在感を発揮し、リーブスを強力にサポート
八村塁(レイカーズ)
- 18得点
- 安定した得点力でチームに貢献
ザック・ラビーン(キングス)
- 32得点
- チーム最多得点でレイカーズに対抗
デマー・デローザン(キングス)
- 21得点、6リバウンド
- ベテランらしい落ち着いたプレー
リーブスの成長曲線が示すもの
オクラホマ大学出身のリーブスは、ドラフト外から這い上がってきた選手です。昨シーズンは平均20.2得点、5.8アシスト、4.5リバウンドを記録し、全てキャリアハイを更新しました。現在27歳の彼は、4年5380万ドルの契約の3年目を迎えており、来年のフリーエージェント市場では間違いなく大型契約を手にするでしょう。
今シーズンの開幕戦では26得点、第2戦では25得点を記録していたリーブスですが、この試合で一気に51得点まで跳ね上がりました。これは単なる偶然ではありません。レブロンが坐骨神経痛で11月中旬までの復帰を目指している状況、そしてドンチッチが左手指の捻挫と左下腿部の打撲で最低1週間の離脱を余儀なくされている中、リーブスには明確な責任とチャンスが与えられているのです。
チーム全体の課題と可能性
レイカーズは、この試合でチーム全体として3ポイントシュートを25本中わずか8本しか成功させられませんでした。リーブスの6本を除けば、ジェイク・ラレイビアだけが3ポイントを決めた計算になります。この外角シュートの精度の低さは、今後のチーム戦略において改善すべき重要なポイントです。
しかし、ディアンドレ・エイトンの22得点15リバウンド、八村塁の18得点という貢献は、レイカーズにはリーブス以外にも頼れる選手がいることを証明しました。主力2人が不在でも127得点を記録できたことは、チームの層の厚さを示しています。
今後の展望
レイカーズは次の試合で、10月28日(現地時間)にホームでポートランド・トレイルブレイザーズと対戦します。ドンチッチとレブロンが引き続き欠場する可能性が高い中、リーブスには再びチームを牽引する役割が求められるでしょう。
この51得点という記録は、リーブスがもはやレブロンの脇役ではなく、チームの中心選手として機能できることを証明しました。ドラフト外という不遇なスタートから、ここまで成長を遂げた彼のストーリーは、NBAの中でも最も感動的なサクセスストーリーの一つです。
レブロンとドンチッチが戻ってきたとき、リーブスがこの経験をどう活かすのか。そして、フリーエージェント市場で彼にどれほどの評価額がつくのか。2025-26シーズンは、オースティン・リーブスにとって真のブレイクアウトシーズンになる可能性を秘めています。
この試合は、単なる1勝以上の意味を持ちます。レイカーズが新しいエースを見つけた瞬間として、長く記憶されることでしょう。
引用: sports.yahoo

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