レイカーズのオースティン・リーブスが、2025年10月30日のティンバーウルブズ戦で劇的なブザービーターを決めました。レブロン・ジェームズとルカ・ドンチッチという2人のオールスターが不在の中、リーブスは完全にチームを背負い、28得点16アシストという圧倒的なパフォーマンスで勝利を掴み取りました。この試合だけでなく、ここ数試合のリーブスの活躍は、もはやオールスター級と言っても過言ではありません。
ドラフト外から這い上がった男の覚醒
リーブスのキャリアを振り返ると、その成長曲線の急激さに驚かされます。2021年にドラフト外でレイカーズに加入した彼は、ルーキーシーズンこそ平均7.3得点でしたが、その後は毎年着実に数字を伸ばしてきました。2年目が13.0得点、3年目が15.9得点、昨シーズンが20.2得点、そして今シーズンは平均34.2得点と、完全にエリートスコアラーの領域に到達しています。
今シーズンのリーブスが特に注目されるのは、得点だけでなくプレイメイク能力も飛躍的に向上している点です。平均10.0アシストという数字は、ポイントガードとしても一流の証です。レブロンとドンチッチという2人のボールハンドラーが不在の中で、リーブスはオフェンスの起点として機能し、自らもスコアリングオプションとして機能する二刀流を見せています。
直近3試合の爆発的パフォーマンス
ティンバーウルブズ戦の前、リーブスは驚異的な得点力を発揮していました。10月27日のキングス戦ではキャリアハイとなる51得点を記録し、チームを勝利に導きました。続く10月28日のトレイルブレイザーズ戦では惜しくも敗れたものの、41得点を叩き出しています。
そして10月30日のティンバーウルブズ戦では、シュート成功率9/24と決して良くない日でしたが、それでも28得点16アシストというオールラウンドな活躍を見せました。特に注目すべきは、試合終了間際にジュリアス・ランドルに1点リードを許した直後、誰もがリーブスが最後のショットを打つと分かっていた状況で、確実にフローターを決めきったクラッチ力です。
ジェイク・ラレイビアが27得点を10/11という高確率で決めていましたが、最後の場面で選ばれたのはリーブスでした。これは彼がチーム内で絶対的な信頼を勝ち得ている証拠です。
なぜリーブスは今、爆発しているのか
リーブスの成長には、いくつかの要因が考えられます。まず、レブロンとドンチッチの不在により、ボールを持つ機会が圧倒的に増えたことです。これまでリーブスは優秀なロールプレイヤーとして、スーパースターのプレイを引き立てる役割が中心でした。しかし今、チームの第一オプションとして全責任を背負うことで、彼の中に眠っていた爆発力が解放されたのです。
また、リーブスは5シーズンを通じて毎年成長を続けており、得点、アシスト、リバウンド、スティール、フリースロー試投数のすべてが毎シーズン向上しています。これは単なる一時的な爆発ではなく、着実な成長プロセスの延長線上にあると言えます。
今シーズン、ドンチッチは2試合で平均46得点、デアンドレ・エイトンも堅実に平均16得点を記録していますが、オフェンスの起点となり、ビッグショットを決める責任を担っているのはリーブスです。彼はチームのリズムを作り、勝負どころで得点を決める、真のエースとしての役割を果たしています。
契約状況と今後の展望
レイカーズは今シーズン、リーブスをわずか1,390万ドルという破格の条件で保持しています。この金額は、現在の彼のパフォーマンスを考えれば信じられないほどのバーゲン価格です。しかし、リーブスは2026-27シーズンのプレイヤーオプションを拒否できる権利を持っており、これはほぼ確実に行使されるでしょう。
レイカーズは約1億ドルの期限付き契約を抱えており、大型補強の余地はあります。ただし、リーブスと最後に契約を結ぶ必要があるため、慎重な戦略が求められます。彼が制限なしのフリーエージェントになれば、市場での競争は激化し、大幅な昇給は避けられません。
オールスターに選ばれるかどうかは別として、リーブスは既に大型契約に値するパフォーマンスを見せています。レイカーズにとって、彼を手放すことは選択肢にありません。コストは上がるでしょうが、チームの未来にとって彼は不可欠な存在です。
終わりに
ドラフト外から這い上がり、今やチームのエースとして君臨するオースティン・リーブス。彼の物語は、努力と成長の積み重ねがいかに選手を変えるかを示す完璧な例です。レブロンとドンチッチが戻ってきた時、リーブスがこのレベルのパフォーマンスを維持できるかは未知数ですが、少なくとも今この瞬間、彼はオールスター級のプレイヤーとして輝いています。
ブザービーターを決めた瞬間、リーブスはレイカーズの新たなヒーローとしての地位を確固たるものにしました。今後の彼の活躍から目が離せません。
引用: yardbarker.

WNBA FAN BLOG運営者/バスケットボールジャーナリスト
WNBA・NBAをこよなく愛し、バスケットボール歴30年以上。特にWNBAの魅力を日本に広げるため、2025年5月に WNBA FAN BLOG をスタートしました。試合結果や選手情報だけでなく、独自の視点による戦術分析や選手インタビュー、海外ニュースの速報翻訳まで幅広くカバーしています。
現在、日本国内では数少ないWNBA専門メディアとして、最新ニュースをどこよりも速く正確にお届けすることをミッションにしています。
得意分野
試合分析・戦術解説
選手のデータ分析(EFF、PER など)
海外ニュース速報翻訳(英語 → 日本語)
サイト目標
日本最大の WNBA 情報ポータルサイト構築
日本のバスケットボールファンコミュニティ作り
関連 SNS アカウント
X(Twitter):@WNBAJAPAN
フォローしてWNBA の最新情報をキャッチしてください!

