オフシーズンの女子バスケットボール界に新たな動きです。ブリトニー・グライナーが、3×3リーグ「Unrivaled」の2026年シーズンで、前シーズンのPhantom BCから新チームVinyl BCへ移籍することが明らかになりました。11月6日(水)に各チームのロスターが発表され、グライナーの新たな挑戦が始まります。
前シーズンの苦い経験を糧に
グライナーは2025年のUnrivaled初年度シーズン、Phantom BCで14試合に出場し、平均16.7得点、5.7リバウンド、1.4アシスト、1.4ブロックという好成績を残しました。しかし、チーム成績は4勝10敗とプレーオフ進出を逃す結果に終わりました。個人としては高いパフォーマンスを見せながらも、チームとしての成功を手にできなかった経験は、グライナーにとって大きな学びとなったはずです。
一方、WNBAでは2024年オフシーズンに11年間在籍したフェニックス・マーキュリーから、アトランタ・ドリームへと移籍。新天地での初年度は39試合に出場し、平均9.8得点、5.2リバウンド、1.2ブロックを記録しました。ドリームは30勝14敗でプレーオフ3シードを獲得しましたが、1回戦でインディアナ・フィーバーに敗れました。WNBAでもチームとしての目標達成には至らなかった2024年。グライナーにとって、Unrivaledでの巻き返しは特別な意味を持つでしょう。
Vinyl BCの注目ロスターと指揮官
Vinyl BCのロスターは、グライナーに加えてコートニー・ウィリアムズ、ライン・ハワード、ディアリカ・ハンビー、エリカ・ウィーラー、レイ・バレルという実力派揃いです。特に注目すべきは、ハワードとグライナーがドリームでもチームメイトであるという点です。WNBAでの連携を、3×3という異なるフォーマットでどう活かせるか。二人の息の合ったプレーは、Vinyl BCの大きな武器となる可能性があります。
また、ヘッドコーチには元シカゴ・スカイのテレサ・ウェザースプーンが就任しました。ウェザースプーンは選手時代にWNBAとニューヨーク・リバティでプレーし、2019年からスカイでアシスタントコーチを務めた後、2024年にヘッドコーチに昇格した経歴を持ちます。彼女の指導の下、グライナーがどのような進化を見せるのか、ファンの期待は高まるばかりです。
リーグ拡大と新シーズンへの展望
Unrivaledは2026年シーズンで6チームから8チームへと拡大。新たにBreezeとHiveが加わり、Vinyl、Laces、Lunar Owls、Rose、Mist、Phantomという元々のチームと合わせて8チーム体制となります。シーズン2は1月2日にマイアミで開幕し、フィラデルフィアでのツアー試合も予定されています。
ナフィーサ・コリアーとブリアナ・スチュワートによって設立されたこのリーグは、オフシーズンの女子選手たちに競技の場と収入源を提供するという重要な役割を果たしています。グライナーのような大物選手が積極的に参加することで、リーグの注目度はさらに高まっていくでしょう。
前シーズンの悔しさを胸に、新チーム、新コーチとともに臨むグライナー。Vinyl BCでの活躍が、彼女のキャリアに新たな1ページを刻むことになるかもしれません。
引用: yardbarker

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