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ケイトリン・クラーク「100%健康」——USA代表キャンプで復活をアピール、2026年W杯への道が開く

「100%の状態です」

ケイトリン・クラークの言葉には、長いリハビリ期間を乗り越えた確信がにじんでいました。12月12日から始まったUSAバスケットボール・シニアナショナルチームのトレーニングキャンプ初日、インディアナ・フィーバーのスター・ガードは自身のコンディションについてこう語りました。

「少し錆を落として、心肺機能を取り戻す必要はありますが、身体の調子はとても良いです。本当に良い状態にあると感じていますし、今の目標はこの状態を維持することです」

怪我に苦しんだ2025年シーズン——わずか13試合の出場

クラークにとって、2025年シーズンは試練の連続でした。右鼠径部、左大腿四頭筋、左鼠径部と、複数の箇所で怪我を抱え、出場はわずか13試合に留まりました。アイオワ大学時代から通算して一度も欠場がなかった「鉄人」が、プロ2年目にして初めて長期離脱を経験したのです。

限られた出場機会の中でも、怪我の影響は数字に如実に表れていました。2025年シーズンの平均は16.5得点、8.8アシスト、5.0リバウンド。フィールドゴール成功率36.7%、3ポイント成功率27.9%という数字は、ルーキーイヤーの19.2得点、8.4アシスト、5.7リバウンド、FG41.7%、3P34.4%と比較すると明らかに見劣りします。

特に3ポイント成功率の低下は顕著でした。ルーキーイヤーに34.4%を記録したシューターが、27.9%まで落ち込んだのです。これは身体のバランスが取れていない状態でシュートを打たざるを得なかった証拠と言えるでしょう。

クラーク不在でも躍進したフィーバー——チーム力の証明

興味深いのは、クラークが不在の期間にフィーバーが見せた成長です。ケルシー・ミッチェルとアリーヤ・ボストンを中心に、チームは24勝20敗という2015年以来初の勝ち越しシーズンを達成しました。

さらにプレーオフでは、最終的に優勝したラスベガス・エーシズを相手にセミファイナル第5戦まで追い詰める大健闘を見せています。クラーク抜きでここまで戦えたことは、チームの層の厚さを証明すると同時に、クラークが復帰した時の爆発力への期待を高めるものでもあります。

黄金世代が集結——2028年ロサンゼルス五輪への布石

今回のキャンプには、クラークの他にもシカゴ・スカイのエンジェル・リース、ダラス・ウィングスのペイジ・ベッカーズ、そしてUSCのジュジュ・ワトキンスが招集されています。ただし、ワトキンスはACL断裂からの回復途中のため、キャンプには参加しません。

クラーク、ベッカーズ、ワトキンスは過去にUSAバスケットボールのジュニア大会で金メダルを獲得した経験があり、リースもFIBA女子アメリカップでTeam USAの一員としてプレーしています。フィーバーのボストンも今回のキャンプに参加しており、まさに「女子バスケ黄金世代」が一堂に会する形となりました。

新たにウィメンズナショナルチームのマネージングディレクターに就任したスー・バードが、2026年9月のFIBA女子ワールドカップ、そして2028年ロサンゼルス五輪に向けたロスター構築を担当します。バードは現役時代に5度の五輪金メダルを獲得したレジェンドであり、彼女の下でこの若い才能たちがどのように成長していくのか、注目が集まります。

完全復活の2026年シーズンへ——クラークの真価が問われる

クラークが「100%健康」と宣言したことで、2026年シーズンへの期待は否が応でも高まります。ルーキーイヤーに見せた圧倒的なパフォーマンスを取り戻し、怪我で苦しんだ2年目の雪辱を果たせるか。

そして何より、2028年ロサンゼルス五輪での金メダル獲得に向けて、クラークがTeam USAの中心選手として成長できるか。今回のキャンプは、その第一歩となる重要な機会です。

リースやベッカーズといったライバルたちと切磋琢磨する中で、クラークは再び輝きを取り戻すことができるでしょうか。答えは2026年シーズンの開幕とともに明らかになります。

引用: sports.yahoo.

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