ラスベガス・エーシズのエイジャ・ウィルソンが、TIME誌の「2025年アスリート・オブ・ザ・イヤー」に選出されました。女子バスケットボール界の絶対女王は、今シーズンも圧倒的な支配力でリーグを席巻。数々のタイトルを総なめにし、その地位を不動のものとしました。
2025シーズンに獲得したタイトルの数々
ウィルソンが今シーズン手にした栄誉を並べると、その凄まじさが伝わってきます。
まず、チームとしてはWNBA優勝を達成し、自身3度目のチャンピオンリングを獲得しました。個人タイトルでは、4度目のシーズンMVP、3度目の最優秀守備選手賞(DPOY)、そして2度目のファイナルMVPを受賞。さらにオールWNBAファーストチーム選出は6度目、オールディフェンシブチーム選出は5度目となりました。
攻守両面でリーグ最高の評価を受け続けるウィルソン。29歳にしてこれだけのタイトルを積み重ねているのは、WNBA史上でも類を見ない偉業です。
前半戦の苦戦から16連勝での逆襲劇
しかし、2025シーズンは順風満帆ではありませんでした。シーズン序盤、エーシズは16試合を終えて8勝8敗と、王者らしからぬ成績に低迷。ウィルソン自身は数字を残していたものの、チームの勝利に結びつかない時期が続いたのです。
一部のメディアやファンからは「ウィルソンの時代は終わったのではないか」という声も上がりました。しかし、これが逆に彼女の闘争心に火をつけることになります。
後半戦に入ると、エーシズは別チームのように変貌。なんとレギュラーシーズン最後の16試合を全勝で駆け抜け、一気にプレーオフへと突入しました。この怒涛の連勝劇の中心にいたのは、もちろんウィルソンでした。
「満足してはいけない」女王の覚悟
TIME誌のインタビューでウィルソンは、シーズン前半の苦戦について振り返っています。彼女は「時には叩き落とされることで、再び這い上がる力が生まれる。2025年は自分への警鐘だった」と語りました
何かに満足した瞬間、自分のポジションを奪おうとする誰かが現れる。だからこそ毎日、偉大であり続けなければならない。この言葉には、頂点に立ち続ける者だけが持つ覚悟が滲んでいます。
クラーク、リースの台頭とウィルソンの存在感
2025シーズンはケイトリン・クラークやエンジェル・リースといった若手スターの活躍が大きな話題となりました。メディアの注目度でいえば、クラークがリーグの顔として扱われる場面も多かったのは事実です。
しかし、純粋な実力と実績という点では、ウィルソンが依然としてリーグの頂点に君臨しています。MVPを4度獲得しているのはウィルソンただ一人。DPOYとMVPを同時に受賞できる選手も、現役では彼女だけです。
若手の台頭はリーグの活性化に貢献していますが、「最強は誰か」という問いに対する答えは明確です。ウィルソンこそが、現在のWNBAにおける最高峰の選手なのです。
女子スポーツ全体への影響力
TIME誌がウィルソンを「今年のアスリート」に選んだ意義は、単にWNBA内での活躍にとどまりません。これは女子スポーツ全体の価値が認められたことの証でもあります。
近年、女子バスケットボールへの注目度は急速に高まっています。テレビ視聴率、観客動員数、スポンサー契約額のいずれも過去最高を更新し続けている中、その最前線で結果を出し続けているのがウィルソンです。
彼女の存在は、次世代の女性アスリートにとって大きな希望となっています。「ここまで到達できる」という具体的な目標として、ウィルソンのキャリアは輝き続けるでしょう。
2026シーズン、3連覇への挑戦
エーシズは2024年、2025年と連覇を達成しています。2026シーズンは3連覇がかかる重要な年となります。ウィルソンは30歳を迎えますが、そのプレーにはまだまだ衰えは見られません。
むしろ、経験を重ねるごとに判断力やリーダーシップに磨きがかかっています。チームメイトのチェルシー・グレイやケルシー・プラムとの連携も成熟期を迎えており、エーシズの王朝はまだ続く可能性が高いでしょう。
女王エイジャ・ウィルソンの2026年にも、大きな期待が寄せられます。

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