WNBAは現地5月25日、ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナでロサンゼルス・スパークス対シカゴ・スカイの試合が行われ、スパークスが91-78で勝利しました。
スパークスは開幕戦以来となる白星を挙げ、3連敗を止めて通算成績を2勝3敗としています。一方、スカイは0勝3敗となり、開幕から白星のない状況が続きました。
試合は序盤から拮抗した展開となり、前半終了時点でスパークスが43-39と僅かにリードして折り返しました。
後半、スカイは第3クォーター開始直後に一時リードを奪う場面もありましたが、スパークスはアジュラ・スティーブンスが同クォーター序盤に3ポイントシュートを決めて51-48と勝ち越すと、そのまま主導権を握ります。
スティーブンスはさらに第3Q中盤にも3ポイントを沈めて9-0のランを導き、残り2分にはリードを15点に拡大しました。
第3クォーター終了時点でスパークスは76-64とし、二桁のリードを確保しました。
最終第4クォーター、スカイも粘りを見せます。残り7分6秒、エンジェル・リースの得点で10-0の連続得点を締めくくり、76-71とスカイが5点差まで詰め寄りました。
しかし直後にスパークスのサラ・アシュリー・バーカーがジャンプショットを沈めて流れを断ち切ると、続くスティーブンスの連続得点とケルシー・プラムのジャンプシュートで再び点差を13点(84-71)に広げました。
残り5分を切った時点でリードを二桁に戻したスパークスが、そのまま逃げ切っています。
注目選手とスタッツ
スパークスでは、ケルシー・プラムがゲーム最多の28得点を記録し勝利の原動力となりました。
プラムは3ポイントシュートを6本沈め、第3クォーターだけで15得点を挙げるなど後半の勢いを牽引しています。
アジュラ・スティーブンスも内外から効果的に得点を重ね、シーズンハイとなる24得点をマークしました。
オデッセイ・シムズは先発ガードとして3ポイント2本を含む12得点を記録。さらにディアリカ・ハンビーは10得点、6リバウンドに加え8アシスト・6スティールと攻守にわたり存在感を示しています(6スティールは自己最多)。
一方のスカイは、ドラフト2巡目ルーキーのエンジェル・リースがチーム最多の13得点・12リバウンドに4アシスト・2スティールを加え、開幕から3試合連続のダブルダブルを記録しました。
センターのカミラ・カルドーゾはフィールドゴール9本中6本成功で12得点を挙げ奮闘。ガードのコートニー・ヴァンダースルートとフォワードのレベッカ・アレンもそれぞれ11得点をマークしました。
ただチーム全体では3ポイントシュート成功率が20%(20本中4本)と伸び悩み、追い上げ切るには至りませんでした。
試合後のコメント
スパークスのリン・ロバーツ・ヘッドコーチは試合後、
「チームが一丸となって40分間戦い抜いた結果です。この勝利は選手たちにとって大きな自信になるでしょう」
と語り、連敗を止めた安堵の表情を見せました。エースのプラムも「チームとしてこの勝利が必要でした。
後半は全員でアグレッシブにプレーできたと思います」と振り返り、勝利の意義を強調しています。
敗れたスカイのタイラー・マーシュHCは「第3Qの失速が痛かった。我々は若いチームですが、こうした経験から学んで次につなげたいです」とコメントし、課題を糧に前を向きたいと述べました。