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フェニックス・マーキュリーが終盤の猛攻でゴールデンステート・ヴァルキリーズに逆転勝利(2025年6月6日)

フェニックスvsヴァルキリーズ

試合展開

WNBA2025年シーズン、6月6日にフェニックスで行われたフェニックス・マーキュリー対ゴールデンステート・ヴァルキリーズの一戦は、序盤から緊迫した展開になりました。

立ち上がりはヴァルキリーズが守備の圧力を強め、開始早々に5本のスティールを奪うなどディフェンスで主導権を握り、スコア9-3とリードしました。しかし第1クォーター終盤、マーキュリーも9-3のランで応戦し、21-16とリードを奪って最初のクォーターを終えました。

第2クォーターではヴァルキリーズが相手のミスを誘う堅実な戦いを見せ、前半だけでマーキュリーに14個のターンオーバーを犯させ、38-37と1点リードでハーフタイムを迎えます。第3クォーターも互角の展開となり、第3Q終了時点で両チーム61-61とスコアは並んでいました。

最終クォーターでは一進一退の攻防が続きました。

残り時間4分04秒でスコアは76-68となり、ヴァルキリーズが8点のリードを築きます。しかしここからマーキュリーが怒涛の追い上げを見せました。

残り1分11秒、ルーキーのレクシー・ヘルドが深い位置から3ポイントシュートを沈め、マーキュリーが77-76と劇的に逆転します。

さらに、サトゥ・サバリーが自分のシュートのリバウンドを押し込みファウルも獲得して33.3秒を残して3ポイントプレーを完成させ、リードを80-77と広げました。

その直後、ヴァルキリーズは絶好機のレイアップをミスし、続くオフェンスでも連続してインバウンドパスのターンオーバーを犯してしまいます。

マーキュリーは見逃さずフリースローを確実に沈めて加点し、試合を決定づけました。最終的なスコアは86-77となり、マーキュリーがホームで逆転勝利を収めています。この勝利によりマーキュリーの戦績は6勝3敗(ホームでは5勝1敗)となり、ホーム5勝1敗は球団史上最高の開幕スタートとなりました。

注目選手とスタッツ

マーキュリーでは、ドラフト外入団の新人レクシー・ヘルドがチーム最多かつ自己最高となる24得点を挙げる大活躍を見せました。

この24得点は今季WNBA新人選手の中でも最高記録で、それまでの今季新人最多得点であったペイジ・ビューカーズの21得点を上回っています。

フォワードのサトゥ・サバリーも19得点・7リバウンド・5アシストをマークし、特に後半だけで15得点を挙げるなど要所で存在感を示しました。

マーキュリーは主力のカーリア・コッパー(左膝)とアリッサ・トーマス(左ふくらはぎ)を負傷で欠いて試合に臨みましたが、サミ・ウィットコムが9得点を挙げるなど他の選手が奮闘し、この戦力不安を補いました。

一方、WNBAに新規参入したヴァルキリーズはチーム全員で粘り強く得点を重ね、実に5人の選手が二桁得点を記録するバランスの良いオフェンスを展開しました。

中でもポイントガードのヴェロニカ・バートンは持ち前の積極性でファウルを誘い、フリースロー11本中9本成功を含む16得点を挙げてチームを牽引しています。また、フォワードのテミ・ファグベンレは12得点・10リバウンドのダブルダブルを達成しました。

さらに、ケイラ・ソーントン、チェチリア・ザンダラシーニ、ジュリー・ヴァンローもそれぞれ10得点を記録し、ベンチメンバーのジャネル・サラウンも9得点とあと一歩で二桁に届く活躍を見せました。

試合後のコメント

敗れたゴールデンステート・ヴァルキリーズのナタリー・ナカセ・ヘッドコーチは、試合後にロッカールームで選手たちへ強い口調で檄を飛ばしました。

「最初からチームにエナジーが感じられませんでした。序盤から攻撃にまったくパンチがなく、こんなことは初めて見ました。次は試合開始からチームのスイッチを入れられるようにしなければなりません」

と、立ち上がりからエネルギーを欠いた戦いぶりを厳しく指摘しています。

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