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メイブリーが今季最多34得点、コネチカット・サンがホームでアトランタを撃破

メイブリーが34点の大活躍。コネチカットvsアトランタ|wnba2025

アトランタ・ドリームは試合序盤から勢いに乗り、前半には最大で7点のリードを奪いました。

しかしコネチカット・サンも第2クォーターに10対2のラン(連続得点)で反撃し、ティナ・チャールズのシュートでこの試合初めてリードを奪いました。ドリームも再び3点差までリードを奪い返しましたが、前半終了間際にマリナ・メイブリーが残り0.5秒でフローターシュートを沈めます。

この得点でメイブリーは前半だけで15得点を記録し、サンが36対35と1点リードして試合を折り返しました。

後半に入ると、第3クォーター開始直後にサンが再び勢いを見せます。メイブリーを中心とした12対2のランでリードを48対37まで広げ、一時は13点差をつけました。しかし、ドリームも第3クォーター終盤に15対4の猛攻を見せ、ライアン・ハワードがブザーと同時に放った3ポイントシュートが決まり、第3クォーター終了時にはスコアを62対60と2点差まで追い上げました。

最終第4クォーター、開始早々にカリアタ・ディアビーとブリア・ハートリーの得点でサンが点差に再び余裕を持ちました。

試合残り約1分半(1分17秒)で、サンが6点リードしている状況からルーキーのアニーサ・モローが貴重なシュートを沈め、勝利を大きく引き寄せます。さらに試合終盤にはメイブリーがフリースローを決めて加点し、最終スコア84対76でコネチカット・サンが勝利しました。

注目選手とスタッツ

この試合でコネチカット・サンの中心となったのはガードのマリナ・メイブリーでした。メイブリーはゲームハイとなる34得点を挙げる大活躍を見せています。

フィールドゴール22本中13本成功(3ポイントシュートは8本中3本成功)、フリースローも6本中5本沈める高いシュート成功率で得点を量産し、今季自己最高の得点を記録しました。この34得点は自身のキャリアハイである36得点(2023年6月15日、対インディアナ・フィーバー戦)にあと2点と迫る数字でもありました。

また、ベテランのセンターであるティナ・チャールズも19得点と活躍し、そのうち7得点は試合終盤の6分間に集中して挙げたもので、勝負所でチームを支える貢献を見せました。ポイントガードのリンジー・アレンが負傷欠場する中、代わりに先発したブリア・ハートリーは11得点・6アシストをマークしゲームメイクに奮闘しました。

さらに、ルーキーのサニヤ・リバースも3スティール・2ブロックと守備面で存在感を示し、スターターを含めたチーム全員で計84得点を積み重ねています。

一方、アトランタ・ドリームではエースのライアン・ハワードと新加入のブリトニー・グライナーがそれぞれ18得点を挙げ、チームを牽引しました。

加えて、フォワードのナズ・ヒルモンが14得点、ガードのアリーシャ・グレイも11得点を記録し、複数の選手が二桁得点をマークしています。

この試合が古巣コネチカットへの初凱旋となったブリオナ・ジョーンズ(昨季までサンに在籍)は、ベンチ出場で7得点・6リバウンドを記録しました。ドリームはチーム全体で粘りを見せましたが、この敗戦によりシーズン4連勝がストップする形となりました。

試合後のコメント

大差で敗れた前戦から数日、ホームで迎えたこの一戦はサンにとってまさに「這い上がる」ための重要な試合でした。

試合後、チーム関係者は「他に行く場所はなく、あとは這い上がるのみという状況で、チームはこの試合で見事に奮起した」と振り返り、この初めてのホーム勝利に安堵の表情を浮かべていました。大黒柱として34得点を挙げたメイブリーも、前回の大敗からチームが立ち直るきっかけを作れたことで、ほっとした様子でした。

また、この試合ではサンで8シーズンにわたり活躍したブリオナ・ジョーンズに対し、試合前に会場でビデオ tribute(功績紹介映像)が流され、古巣ファンから温かい拍手が送られました。

ドリームに移籍後初めてMohegan Sunアリーナのコートに立ったジョーンズは、試合後に「ここに戻って来ることができて本当に嬉しいです。ここでは本当に素晴らしい年月を過ごしました」と古巣への感謝と喜びを語っています。

新天地アトランタでのプレーについてジョーンズは、馴染みのあるコーチ陣やチームメートのおかげで順応してきており「新しい土地での生活や新しい仲間とのプレーに最初は戸惑いもありましたが、バスケットボールそのものは変わりません」と前向きにコメントしました。

今回の勝利により、コネチカット・サンは今季通算成績を2勝6敗とし、待望のホーム初勝利を手にしました。

一方のアトランタ・ドリームは連勝が4で止まったものの、シーズン序盤を5勝3敗とまずまずの成績で乗り切っています。

両チームはこの試合で得られた収穫と課題を胸に、それぞれ次の戦いへと臨みます。各選手・コーチ陣からは、「シーズンはまだ長い。今回の経験を次につなげたい」と前を向くコメントが聞かれ、今後の巻き返しに意欲を示していました。サンとドリームの今後の対戦にも注目が集まりそうです。

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