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ヴァルキリーズが快勝!フランチャイズ史上最大の27点差でエイシーズを撃破

モニーク・ビリングスの大活躍で、ヴァルキリーズがラスベガスに27点差の大勝!

WNBA新規参入チームのゴールデンステート・ヴァルキリーズが、本拠地チェイス・センターで強豪ラスベガス・エイシーズを迎え撃ちました。試合序盤、ヴァルキリーズはフォワードのケイラ・ソーントンが最初の5得点を叩き出す快調なスタートを切ります。

第1クォーターは両チーム拮抗した展開となりましたが、残り1分にソーントンがケイト・マーティンへのレイアップをアシストし、この得点でヴァルキリーズがついにリードを奪いました。以降ヴァルキリーズは主導権を握り、エイシーズに二度とリードを許しませんでした。

第2クォーターに入るとヴァルキリーズが一気に試合の流れを引き寄せます。開始直後に11-3のランを記録してリードを二桁台に乗せると、このクォーターだけで34得点を奪い、ハーフタイムまでにエイシーズに21点差をつけました。

特にマーティンが前半終了間際に放ったブザービーターの3ポイントシュートは大きく、前半終了時点で49-28とリードを広げるハイライトとなりました。エイシーズは前半のフィールドゴール成功率がわずか約29%に低迷するなどシュートに苦しみ、この第2Q以降は終始二桁点差を追いかける展開となります。

ヴァルキリーズは守備でも激しいプレーを見せ、第2Qにはモニーク・ビリングスがジャッキー・ヤングのシュートをハイライト級のブロックで阻む場面もあり、会場を沸かせました。

後半、エイシーズはエイジャ・ウィルソンやチェルシー・グレイらが意地を見せ点差縮小を試みましたが、ヴァルキリーズがリードを堅持します。最終クォーターでもゴールデンステートは隙を見せず、最終的に95-68で快勝しました。

創設1年目のヴァルキリーズにとって、この95得点・27点差での勝利はフランチャイズ史上最多得点かつ最大得点差となる記念すべきゲームとなりました。また、この勝利でチームの連敗は4でストップしています。

注目選手とスタッツ

勝利したゴールデンステート・ヴァルキリーズでは、複数の選手が際立つ活躍を見せました。フォワードのケイラ・ソーントンはキャリアハイとなる22得点、11リバウンドを記録しチームを牽引しました。

ガードのヴェロニカ・バートンは14得点、キャリア最高の12アシスト、7リバウンドをマークし、自身初のダブルダブルを達成しています。さらにビリングスも14得点・11リバウンドでダブルダブルを記録し、2ブロックと2スティールを挙げるなどディフェンス面でも大きな貢献を見せました。

特にビリングスはA.ウィルソンというリーグ屈指のエースのマークを任されながら奮闘し、持ち前の運動量と粘り強い守備で相手オフェンスを封じ込めました。

加えて、セシリア・ザンダラシーニは自己最高となる18得点を挙げ、フィールドゴール5/9、3ポイントシュート3/4、フリースロー5/5と高いシュート成功率で効率良く加点しました。ベンチから出場した新人のケイト・マーティンも登場直後にエイジャ・ウィルソン相手に得点するなど存在感を示します。

第2クォーター終了間際にはマーティンがブザービーターとなる3ポイントを沈め、ハーフタイムでのリードを21点にまで広げました。最終的にマーティンは12得点・7リバウンドを記録しています。

一方、敗れたラスベガス・エイシーズではエイジャ・ウィルソンが17得点、チェルシー・グレイが11本中7本のシュート成功で16得点をマークしました。新人ガードのアリーヤ・ナイも3本の3ポイントシュートを含む13得点と健闘し、2試合連続で二桁得点を記録しています。

しかしチーム全体ではシュート精度が上がらず、フィールドゴール成功率は36%(62本中22本)にとどまり、3ポイントも25本中6本成功(24%)と低調でした。

試合後のコメント

試合後、ゴールデンステートを率いるナタリー・ナカセ・ヘッドコーチは、立ち上がりからチームに勢いをもたらしたソーントンを大いに称賛しました。ナカセHCは、

「KT(ケイラ・ソーントン)は素晴らしい立ち上がりを見せました。非常に自信に満ちていて、攻撃的に仕掛け、最高のスタートを切ってくれました」

とコメントしています。序盤に5得点を連取したソーントンの活躍がチームに与えたポジティブな影響について、指揮官は満足感を表しました。

また、守備面で存在感を示したビリングスについてナカセHCは、

「モー(モニーク・ビリングス)はエナジーそのものです。オフコートでもしっかり準備を整えるプロフェッショナルで、彼女がコートに立てば観客もすぐにそれを感じ取ります」

とその献身ぶりと影響力を高く評価しました。実際、ビリングスが交代でスコアテーブルに向かうと会場のファンが沸き立つほどで、ナカセHCは、

「彼女の存在には称賛以外にありません」

とチームにもたらすエナジーを讃えています。エースのウィルソンを抑え込んだビリングスのハッスルと熱気あふれるプレーが、ホームの大観衆を大いに盛り上げました。

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