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ワシントン・ミスティックス、コネチカット・サンに37点差の大勝で今季最高104得点をマーク

2025年6月9日に行われたWNBAのコネチカット・サン対ワシントン・ミスティックスの一戦は、ワシントンが序盤から主導権を握る展開となりました。

第1クォーターはワシントンが28-21と先行し、以降もリードを一度も明け渡すことなく試合を進めました。ワシントンは開始早々10-4のランでコネチカットにタイムアウトを強いると、その直後も勢いは止まりません。序盤の4分間でフィールドゴール8本すべてを成功させる完璧な立ち上がりを見せ、7点リードの28-21で第1クォーターを終えました。

第2クォーター冒頭にもワシントンが9-2のランでリードを広げ、スコアを37-23とします。コネチカットはマリーナ・メイブリーの連続5得点で一時9点差まで詰め寄りましたが(37-28)、ワシントンはすぐに立て直し、その後は13-8と上回って前半を50-36と14点リードで折り返しました。

後半に入っても流れは変わらず、第3クォーター開始からワシントンが12-4のランを記録し、残り6分19秒で62-40とリードを20点以上に拡大しました。このクォーターだけでワシントンは28-17とさらに点差を広げ、第3クォーター終了時点で78-53と25点差をつけます。

コネチカットでは新人のジェイシー・シェルドンが第3Qに3本の3ポイントシュートを含む9得点と奮闘しましたが、大勢に影響を与えるには至りませんでした。第4クォーター序盤、コネチカットが6-2のミニランで80-59と若干差を詰めたものの、ワシントンはすぐさま流れを断ち切り、このクォーターも26-14と制して試合を締めくくりました。終わってみれば104-67とワシントンが37点差の大勝を収め、今季最高得点となる104点をマークしました。

注目選手とスタッツ

ワシントンではガードのブリトニー・サイクスが28得点と6アシスト3リバウンドの活躍で勝利に大きく貢献しました。

サイクスは積極的なドライブで相手守備を翻弄し、ファウルを誘って得たフリースローを15本中14本沈めています。インサイドではシェイクに富むシャキーラ・オースティンがベンチ出場ながら14得点を挙げ、同じくベンチから出たアリーヤ・エドワーズも13得点7リバウンドと安定したインサイドプレーを披露しました。

さらに新人フォワードのキキ・イリアフェンが12得点5リバウンド、ソニア・シトロンも11得点4アシストをマークするなど、ワシントンは合計6人が二桁得点を記録するバランスの良いオフェンスを展開しています。

チーム全体のシュート成功率は57.1%に達し、一方のコネチカットを39.4%に封じ込めました。リバウンドも42対22とワシントンが圧倒し、さらにペイント内得点でも56対24と大差をつけてゴール下を支配しました。

一方、コネチカットは苦しい展開の中でもベテランセンターのティナ・チャールズが17得点9リバウンドと意地を見せ、チーム最多得点を記録しました。

マリーナ・メイブリーは先述のとおり一時反撃の起点となるなどオールラウンドに奮闘し、15得点7リバウンド8アシストとトリプルダブルに迫る活躍でした。さらに新人ガードのジェイシー・シェルドンがベンチから23分の出場で3本の3ポイントシュートを含む15得点を挙げ、チームに貢献しています。

しかしチーム全体ではターンオーバーの多さやディフェンスの乱れも響き、前述のようにフィールドゴール成功率やリバウンドで大きく水をあけられ、相手に今季3度目となる100点超えを許す結果となりました。

試合後のコメント

ワシントンのシドニー・ジョンソン・ヘッドコーチは、チームが速い展開のオフェンスで最高のパフォーマンスを発揮できたと満足気に振り返りました。ジョンソンHCは述べ、前日の練習から速攻を重点課題に取り組んでいたことも明かしました。実際、この試合でワシントンは序盤から速攻を繰り出し相手守備を崩しています。エースのサイクスも、

「前の試合の敗戦後、チームの誰もが悔しい思いをしていました。大事なのはその結果ではなく、その後どう立て直すかです。今日はやり返す機会を得られた試合でした」

と語り、前戦からの見事な立て直しに手応えを示しました。

また、新人のソニア・シトロンは試合を通じてコートを広く使い速攻で攻め続けたことが奏功したと分析しています。

シトロンは明かし、相手に守る場所を選択させることで「オープンなレーン(攻め込む隙)を作ることができた」と勝因を語りました。

一方、コネチカットのラシード・メジアーヌ・ヘッドコーチは試合前にチームの継続性ある戦いを求めていましたが、この日の大敗により課題の一貫性の欠如が浮き彫りとなる結果となりました。

コネチカットは前週にも大差での敗戦を喫しており、わずか開幕9試合で3度も相手に100点以上を許すなど不安定な状態が続いています。しかしチャールズは試合後、「これで気持ちを切り替えて次に向けて改善していくだけです」と前を向いており、チームとしての立て直しに意欲を示しました。

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