ミルウォーキー・バックスの今オフシーズンは大きな変革期を迎えようとしています。最も注目されているのは、チームの守備の要として活躍してきたブルック・ロペスの去就です。複数の情報筋によると、ロペスのバックス残留は極めて困難な状況になっているようです。
37歳のロペスは昨シーズン、平均13.0得点、5.0リバウンド、1.9ブロックを記録し、3ポイントシュート成功率37%という優秀な成績を残しました。
しかし、関係者の多くはロペスが今オフにバックスを離れると予想していると報じられています。これは単なる憶測ではなく、チーム内部の状況を知る人々からの情報に基づいているようです。
興味深いことに、ヒューストン・ロケッツが再びロペス獲得に動く可能性があります。
もしスティーブン・アダムスが退団した場合、ロケッツはロペスへの関心を再燃させるとチーム関係者が語っています。ロペスは以前からヒューストンのターゲットになっており、理論的にはチームにフィットすると考えられています。
一方で、バックスの状況はさらに複雑です。
ESPN記者のクリス・ヘインズ氏によると、ヤニス・アデトクンポとの間で来週ミルウォーキーで重要な会議が予定されています。これはシーズン終了後初めての正式な話し合いとなります。驚くべきことに、ヤニスにはシーズン終了時の退団インタビューが行われませんでした。
バックスの説明では、
「敗戦直後は感情が高ぶっているため、落ち着いてから話し合いましょう」
ということで延期されていたとのことです。その結果、両者の間には一切のコミュニケーションが取られていない状況が続いていました。
来週の会議では、ヤニスが自分の希望や要求を伝える機会となりますが、それ以上に重要なのは組織の計画を聞くことです。
ボビー・ポーティスの処遇、ロペスの去就、そしてデイミアン・リラードの怪我と代替策について、フロントオフィスがどのような青写真を描いているのかが焦点となります。
さらに興味深い情報として、ある東カンファレンスの幹部は、
「もしサンアントニオ・スパーズがヤニスとビクター・ウェンバンヤマを組み合わせたら、来年の優勝候補筆頭になるだろう」
と語っています。二人のトップ5レベルの選手が同じチームにいることで、これまでのバックスがロペスと共に築いてきた以上に破壊的な攻撃力を発揮できるとの見方です。
ロペスの退団が現実となれば、バックスは長年にわたって築き上げてきた守備システムの根幹を失うことになります。彼の存在は単なる統計以上の価値があり、チーム全体の戦術的アプローチにも大きな影響を与えていました。
バックスが今後どのような方向性を選択するのか、そしてヤニスとの会議でどのような合意に達するのかが、フランチャイズの未来を左右することになりそうです。
参照:hoopshype

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