厳しいシーズンスタートと逆境への対応
シカゴ・スカイが火曜日にニューヨーク・リバティに85-66で敗れ、チーム成績は2勝6敗となりました。チームの再建を託された若い核となる選手たちにとって、厳しいシーズンの始まりとなっています。
オールスターのエンジェル・リースにとっても、今シーズンは困難なスタートとなっています。平均10.1得点、12.1リバウンドと堅実な数字を残しているものの、フィールドゴール成功率35.8%、3ポイント成功率33.3%、フリースロー成功率67.7%という低いシューティング成績が批判の対象となっています。
しかし、LSU出身のスターは逆境の中でも強さを保ち続けています。
水曜日、リースはInstagramに14枚の写真とともに意味深いキャプションを投稿しました。
「あなたが憧れる成功者は皆、あなたが見ていないシーズンを生き抜いた。アイドルはライバルに変わる。全ては生存をかけたものになる」
この投稿は、現在の困難な状況に対するリースの心境と、それを乗り越える決意を表現したものです。多くのファンや関係者が彼女の投稿にコメントを寄せる中、特に注目されたのはチームメイトからの温かいサポートでした。
チームメイトからの心強いサポート
スカイのセンター、カミラ・カルドーゾがリースの投稿にコメントした言葉は、シンプルながら力強いものでした。
「Keep going 5!」(頑張り続けて5番!)
この3語のメッセージに続けて、カルドーゾはハートの絵文字を添えました。背番号5番のリースに対する、チームメイトとしての励ましと愛情が込められた言葉です。
リースとカルドーゾは昨年のドラフトで共にスカイから1巡目指名を受けた同期で、シカゴ・フランチャイズの立て直しという重要な使命を託されています。
二人は大学時代からライバル関係にありながら、プロでは運命を共にするパートナーとなったのです。
カルドーゾ自身も今シーズン、平均10.5得点、6.5リバウンドの成績を残しており、フィールドゴール成功率50.7%、フリースロー成功率75.0%とリースよりも安定したシューティングを見せています。
しかし、彼女はチームメイトの苦しい時期に寄り添う姿勢を示しています。
希望の光を見せた火曜日の試合
興味深いことに、リバティ戦でのリースのパフォーマンスは、彼女の復調の兆しを示すものでした。31分間の出場で17得点11リバウンドを記録し、フィールドゴールを13本中8本成功させるという好成績を残しました。
この試合でのシューティング成功率は61.5%と、シーズン平均を大幅に上回る数字でした。リースにとって、批判的な声に対する最良の回答は、コート上でのパフォーマンスであることを証明した試合となりました。
カルドーゾのサポートメッセージのタイミングも絶妙でした。良いパフォーマンスを見せた直後に送られた励ましの言葉は、リースにとって大きな心の支えになったことでしょう。
スカイは金曜日にアトランタ・ドリームとの試合でコート上に戻ります。この試合はコミッショナーズカップの一戦でもあり、リースが連続して良いシューティングを見せることができるかが注目されます。
チームの成績は厳しい状況にありますが、リースとカルドーゾのような若い才能同士が互いを支え合う姿は、スカイの将来に希望を与えています。
困難な時期にこそ発揮される真のチームワークが、彼女たちをより強い選手、より結束の固いチームへと成長させることでしょう。
「Keep going 5!」というシンプルなメッセージに込められた想いは、スポーツにおける仲間意識の美しさを象徴しています。
成功も失敗も共に分かち合い、互いを高め合う関係こそが、真のチームスポーツの醍醐味なのです。
引用:YARDBAKER

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