36歳のラッセル・ウェストブルックが新たな転機を迎えています。デンバー・ナゲッツとのプレイヤーオプションを辞退し、6月30日にフリーエージェント市場に参入することが決定しました。
復活の1年間だったナゲッツでの活躍
マーク・スタイン記者の報道によると、ウェストブルックは来シーズンのプレイヤーオプションを辞退し、4年連続で4チーム目を探すことになります。
昨年6月にベテラン最低年俸の2年680万ドル契約でナゲッツに加入したウェストブルックは、2年目がプレイヤーオプションとなっていました。
オプションを行使していれば2025-26シーズンに346万8960ドルを受け取る予定でしたが、ベテランは環境の変化を選択しました。
ナゲッツでの唯一のシーズンで、ウェストブルックはフィールドゴール成功率44.9%を記録し、平均13.3得点、6.1アシスト、4.9リバウンド、3.2ターンオーバーを記録しました。
しかし、プレイオフでは苦戦し、フィールドゴール成功率はわずか39.1%、平均11.7得点に留まりました。アシスト34回に対してターンオーバーが30回という数字も気になるところでした。
プレイオフでの厳しい現実
特に印象的だったのが、西カンファレンス準決勝第7戦でのパフォーマンスです。古巣オクラホマシティ・サンダー戦で、ウェストブルックは7投2成功でわずか6得点、5リバウンド、2アシストに終わり、プラスマイナスはマイナス34という壊滅的な数字を記録しました。
これはプレイオフでの彼の最悪のプラスマイナスと並ぶものでした。
さらに、ウェストブルックは5月に右手の手術を受けることを発表しています。シーズン中に負った2箇所の骨折を修復するためで、ナゲッツのプレイオフ期間中、彼の右手の指数本は大きくテーピングされていました。
キャリアの軌跡:止まらない移籍
それでも、ウェストブルックはデンバーでキャリアを再び活性化させ、ナゲッツのローテーションで重要な貢献者となりました。2018-19シーズン後にオクラホマシティを離れて以来、彼は多くのチームを渡り歩いています。
ヒューストン・ロケッツ(2019-20)、ワシントン・ウィザーズ(2020-21)、ロサンゼルス・レイカーズ(2021-23)、ロサンゼルス・クリッパーズ(2023-24)、そしてデンバーでの1年間と、5チームでプレーしてきました。
元NBA MVP、9回のオールスター選出を誇るウェストブルックですが、年齢と共に適応力が求められる状況が続いています。
ナゲッツでの復活劇を見せたとはいえ、プレイオフでの課題も露呈しており、次のチーム選びは彼のキャリア晩年において重要な決断となりそうです。
フリーエージェント市場では、ベテランの経験と勝負強さを求めるチームからの関心が集まることが予想されます。ウェストブルックがどのような環境で新たなチャレンジを始めるのか、注目が集まります。
引用:CBS SPORTS

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